【読書感想】「反応しない練習」は辛い過去を乗り越えるのに役立つ本

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読書
今回取り上げる本は、僧侶の草薙龍瞬さんが書かれた「反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」」(以下「反応しない練習」と表記する)。ジャンルは仏教という宗教分野にもかかわらず、ベストセラーになっている本である。
タイトルの「反応しない練習」。何に反応しないのか?それは、余計に自分を苦しめてしまう反応である。
私には辛いと感じる過去があり、それを思い出してはイライラしたり不快になったりしていた。しかし、本書を読んで、この反応も結局は無駄な反応であると気づき書かれていたエクササイズを実践することで乗り越えられた。

「反応しない練習」の目次

「反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」」の目次は、以下のようになっている。

はじめに どんな悩みも解決できるシンプルな”考え方”がある

第1章 反応する前に「まず、理解する」
◆悩みをなくそうとしない。「理解」する
◆その問題の「理由」に着目する
◆心の状態を「きちんと見る」だけで

第2章 良し悪しを「判断」しない
◆「ムダに判断」していませんか
◆”慢”という心のビョーキに気をつける
◆「つい判断してしまう」からの卒業
◆「自分を否定しない」。どんなときも
◆「本物の自信」をつけるには?

第3章 マイナスの感情で「損しない」
◆感情を、上げもせず、下げもせず
◆困った相手と「どう関わるか」
◆大原則 ”快”を大切にしていい

第4章 他人の目から「自由になる」
◆他人からの評価を「追いかけない」
◆うっとうしい相手から「距離を置く」
◆もう比べない。自分のモノゴトに集中!

第5章「正しく」競争する
◆その競争は「妄想」かもしれない
◆競争の前に「準備」をしよう
◆「正しい動機」を用意する
◆”五つの妨げ”に気をつける
◆「負けた」という思いから自由になる

最終章 考える「基準」を持つ
◆正しい心に「戻る」。何度でも
◆いつでも”正しい方向”を忘れない
◆自分の人生を「信頼する」

※「反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」」著:草薙龍瞬 の目次より引用。長すぎるので、一部を省略しています。

「反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」」が無料で読める!

※2022年1月6日追記

現在(2022年1月6日)、草薙龍瞬さんの「反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」」がKindle Unlimited(キンドル・アンリミテッド)に入りました!

Kindle Unlimitedとは、Amazonが行っている月額980円で登録されている本が読み放題になるプラン。このKindle Unlimitedですが、実は初回30日に限り無料で体験することできます。

つまり、初回の無料体験を利用すれば、電子書籍版の「反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」」を無料で読める!

下のバナーより、Kindle Unlimitedのページに飛べますのでご活用ください。

なお、注意点として①30日を超えてしまうと月額980円が掛かってしまう②この先「反応しない練習」が対象外になる可能性ありの2つがあります。

いつまで「反応しない練習」がKindle Unlimitedの対象なのか不明なため、お早めにお願いいたします。

「反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」」はどんな本?

例えば明らかに相手のミスにもかかわらず難癖をつけられ、こちらのせいにされて謝罪させられた経験があるとしよう。その時の記憶をふと思い出すと、やりきれない思いや相手への怒りといった反応が起きる。
記憶を思い出して、怒ったり不安になったりする。この反応こそが本書で言う、自分を余計に苦しめてしまう反応なのだ。
記憶は記憶にすぎず、その憎い相手が現実に目の前にいて同じことをしている訳ではない。さらに、記憶を思い出したことから起きた怒りの反応によって、身近な物に当たって壊したり誰かに辛く当たったりする。
そうすると、壊した物を修理や再度購入する必要があるばかりか、当たった人から冷たくされたりパワハラとして処罰されたり余計に怒りを増幅する結果が待っている。
「でも普通はそういう辛い事があったら、誰だってそういう反応をしてしまうでしょ?」
いや仏教にはそういう自分を余計に苦しめてしまう反応をしないように、対処する方法がちゃんと存在する。それを一般の方にも分かりやすく、実践できるように解説したのが本書である。

「反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」」を読んで分かったこと

反応しない練習を読んで、分かったことを箇条書きにする。読んでみたいけど何が書いてあるのか分からず踏み切れないという方は、ぜひ参考にしてください。

  • 仏教では苦しみの原因は渇愛と執着にあると考えている
  • 余計に自分を苦しめてしまう反応を止める方法
  • 自分でもなぜか分からない、ずっと続くイライラや不快感の止め方
  • 現代人は承認欲求が強く、嫉妬心や劣等感などといった反応の原因になっていること
  • 妄想のリセット方法
  • 傲慢な人はどうしてそのようなことをするのか?
  • 感情との上手な付き合い方
  • 過去を引きずってしまう時の対処法
  • 過去にあった辛い出来事がなぜ後まで影響するか?
  • 雑念や妄想にとらわれずに、勉強や仕事を集中して行う方法

「反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」」を読んだ感想

管理人は中学生の時に、同級生の一人からいじめを受けた。その同級生はすぐキレて暴力を振るう子で、何度も絡んできては難癖をつけて殴ってくるのでとても怖かった。

高校はその子とは別だったのでいじめからは解放されたが、その後いじめられた記憶がフラッシュバックして苦しんだ。大人になってからも続き、辛い記憶にどう対処すれば良いのか困惑していた。

その時に出会ったのが、「反応しない練習」という本だった。正直に言ってあまり期待はしていなかったけどベストセラーになっていることもあり、とりあえず購入して読んでみた。

読んで見るとどうだろう、この本は今の自分にとって必要だと感じその日のうちに読み終えた。その後も、繰り返し読んでいる。

内容は反応しない練習というタイトルの通りに、仏教で行われている余計に自分を苦しめる反応をしない方法をまとめている。仏教で行われている瞑想といった修行をまとめた本は、マインドフルネスブームもあり近年増えている。

そういった一般的な仏教・瞑想本と違うのは、瞑想法ではなく日常的に行える方法を紹介している点である。例えば、今起きていることを言葉で確認する「ラベリング」。ヴィパッサナー瞑想で行われている、体の感覚を観るサティといった技法だ。

瞑想は近年でこそ医学的なエビデンスも分かり、精神医学でも取り入れられるようになっている。でも、時間を決めて毎日じっと座るのはできるならやりたくないだろう。そもそも我々はお坊さんのように悟りたいわけではなく、自分自身を苦しめてしまう余計な反応を減らしたいだけだ。

本書では、瞑想のやり方は一切出て来ない。その代わり日常生活の中で仏教の知識を活用できるように、余計に自分を苦しめる反応をしたらどう対処すれば良いのか?そもそもなぜそんな反応をしてしまうのか?を書く。

最初の方に、管理人は過去のいじめられた記憶がフラッシュバックすると書いた。この状態は、仏教心理学では過去のいじめ体験が結生(けっしょう)したのが原因となる。結生とは強い反応エネルギーのことで、記憶に残り表情や行動に現れてしまう。

つまり、管理人は過去のいじめられた体験が結生して、いまだに強い反応エネルギーとして残っており、さらに執着してしまっている。だから、何度も思い出し、その度にイライラするのだ。それなら思い出すたびにラベリングとサティを使い、執着しないようにするだけである。

現在は本に書かれていた対処法を続けて、もうすぐ1年ほどになる。時間は掛かったが、最近は記憶を思い出してもイライラすることはほとんどない。

もし読者の方が同じような悩みを抱えているなら、ぜひ「反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」」を読んで書かれていることを実践して欲しい。

まとめ

反応しない練習を読んで、辛い過去を何度も思い出してはイライラすることを克服できた。もちろん、読むだけではダメで、実践していく必要はある。

フラッシュバックを繰り返していた時は、どうすれば良いのか対処法が分からずとても不安だった。過去を無かったことにしたり、抑圧したりしても余計に辛くなるだけ。本書を読むことで、対処法が分かるだけでも不安が減り、落ち着きが得られる。後は紹介されている方法を、実践していくだけだ。

「反応しない練習」は、過去の辛い記憶を乗り越えるのに役立つとても満足度の高い本だった。

 

 

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