【ぶり返す怒りを解消できるかも?】「怒りにとらわれないマインドフルネス」の読書感想

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マインドフルネス

過去に理不尽な目に遭って以来、その時のことを思い出してイライラしてしまう…。もしそうなら、ぜひ「怒りにとらわれないマインドフルネス」を読んでみてください。

著者の藤井英雄さんは、瞑想歴40年の精神科医。西洋の心理学だけでなく、東洋医学にも精通しているお医者さんです。

本書は「マインドフルネスで怒りを解消する」をメインテーマに、ぶり返す怒りや不満を怒らずに伝える方法、怒った人との接し方など役立つ情報が満載。

管理人も過去いじめで何度も暴力を振るわれたことがありますが、この本のおかげで辛い記憶を乗り越えることができました。

「怒りにとらわれないマインドフルネス」はこんな方におすすめ

  • 過去に理不尽なことをされた記憶を思い出すたびに怒ってしまう
  • マインドフルネスでその時は怒りに対処できても後で怒りがぶり返す
  • 相手の不満な点を怒らずに伝える方法が知りたい
  • 怒っている相手とどう接すれば良いのか知りたい
  • 怒りで衝動的に行動してしまうのを直したい

「怒りにとらわれないマインドフルネス」を簡潔に説明すると

第1章 怒りたくないのに怒ってしまうわけ
第2章 怒りをあるがままに見つめる
第3章 本当の怒りを知り、解消する
第4章 怒りを遠ざけ、思いを伝える
第5章 相手の怒りを受け止める
第6章 マインドフルネス・ストーリー
第7章 アンガーダイアリーで記録する

※「怒りにとらわれないマインドフルネス 著:藤井英雄」の目次より引用

目次から章ごとの大見出しを、引用しました。それぞれの章を解説すると、以下のようになります。

1章は人が怒ってしまう理由と仕組み
2章はマインドフルネスとは何か?瞑想のやり方
3章はぶり返す怒りはどうすれば解消できるのか?
4章は不満を怒らずに相手に伝える方法
5章は怒っている相手とどう接すれば良いか?
6章はストーリーでマインドフルネスを学ぶ
7章は記録することで自分の怒りのパターンを知る

ちなみに、紹介されているマインドフルネス瞑想は1回10秒なのでかなり気軽にできるものです。

「怒りにとらわれないマインドフルネス」を読んだ感想

本を読んでどう思ったか、感想をこちらにまとめています。「怒りにとらわれないマインドフルネス」を読んで、長年あった怒りを解消できました。

この本を見つけたきっかけ

管理人の町草は、学生時代にいじめに遭いました。同級生のすぐ暴力を振るう子から嫌がらせを受け、それだけでなく何度も殴られ蹴られとひどかったです…。

その時の記憶を思い出すと、どうしてもイライラしてしまいます…。

マインドフルネスを習得してからは、怒りが湧き上がってきても支配されずに客観的に見れるようにり、冷静に行動できるようになりました。

ところが、それで解決できた!とはならなかったのです。

マインドフルネスで何度も客観的に見ても、思い出すたびにどうしても怒りがぶり返してしまうのが止まりません。

どうしたら良いのか困って良さそうな本はないか探したところ、「怒りにとらわれないマインドフルネス」を発見。

マインドフルネスを扱った本で、怒りをメインテーマにするものは他にほとんどなかったので購入を決めました。

人の感情は陰陽五行説を使って分類できる!?

「怒りにとらわれないマインドフルネス」は、マインドフルネスを使って①ぶり返す怒りの解消方法②怒らずに不満を伝える③怒っている相手との接し方の3つが学べます。

このうち、管理人にとって重要なのは①のぶり返す怒りの解消方法なので、感想もこの点を中心にお伝えします。

著者の藤井先生は、人の感情は陰陽五行説で分類できると言います。

最初に読んだ時は、陰陽五行説がいかにも怪しげな感じで買う本を間違えたかと思いました。

ただ、その後の説明を読むと心理学的にちゃんと筋が通った話になっているので、どうか最後まで読んでくださいね。

陰陽五行説は昔の中国で出来た説で、万物は木・火・土・金・水という5元素から出来ていて、木と火は陽・金と水は陰・土は中間の性質があるという話です。

藤井先生は、木=怒り・火=喜び・土=思いやり・金=悲しみ・水=恐れに対応できると書かれています。

そして、陰陽五行説では木→火→土→金→水という順番で変化していき、最後の水は木になり循環するとされています。

同様に、人の感情も怒り→喜び→思いやり→悲しみ→恐れのように変化していくそうです。

このうち、本書でメインテーマとなっている怒りを見ると、悲しみ(金)→恐れ(水)→怒り(木)となっていて、悲しみや恐れが変化して怒りになります。

ちなみに心理学でも、怒りは第二次感情だと言っているので正しいですね。第一次感情は、不安や心配、悲しいなどの不快な感情で、これらが元となって第二次感情である怒りが作られます。

つまり、悲しみと恐れという第一次感情が元になって(変化して)怒りという第二次感情が作られるので、怒りだけ解消しても悲しみ・恐れという元を絶たない限りいずれ怒りがぶり返します。

怒りの前に悲しみ・恐れがあることに気づく

上記まで読んで、ハッとしました。

いじめに遭った当時、実は管理人の耳に補聴器を付けているのに相手の声が何と言っているのかどんどん分からなくなるという事が起きていました。

後で知ったのですが補聴器を付けていても相手の声が聞き取れないのは、感音性難聴という病気の特徴です。

これは耳の奥にある、音の振動を電気信号に変える部分が正常に機能しないために起きます。

補聴器で音を大きくしても、電気信号に変換できず聴神経を通れないので相手が何と言っているのか分からなくなるんですね。

この補聴器を付けていても聞き取れない症状は、医療関係者ではない一般の方にはまず理解されません。

というか、当時は知識がなく医者や両親から説明も無かったので、町草も知りませんでした。

そのため、授業でも教師の声がまったく聞き取れなくなり途方に暮れました。

それでミスも増えたのですが、その度にいじめっ子から「聞こえない?補聴器あるだろ!」「お前おかしいぞ!」と責められる…。

また、周囲に人がいない時に、殴る・蹴ると暴力を振るわれました。

当時は、本当に辛くて何も感じないようにしてただひたすら耐えました。思い返してみれば、一人になっても泣いてすらいません。

当時を思い出しては怒っていましたが、本書を読んでよく感じ取ってみれば確かに「耳のことが理解されない悲しさ」があります。

そして、ああいういじめっ子のような人がまた現れて、暴力を振るわれるのではないかと恐れていることも分かりました。

確かに、怒りの前に悲しさ・恐れがあったのです。

それに気づいたらマインドフルネスを実践し、悲しさ・恐れをあれこれ判断せずにただ感じ続けるようにしました。そうすると、段々と悲しさ・恐れが消えていきます。

この体験以降はいじめの記憶を思い出すことはあっても、あれだけぶり返した怒りが沸いてこなくなりました。

もし管理人と同じく過去にあった理不尽な出来事を思い出し、その度に怒りがぶり返して困っているならぜひ本書を読んでください。

マインドフルネス何てまったく知らないという方でも、やり方も紹介されているため実践して解消することができますよ!

まとめ

怒りはかなり強い感情なので、マインドフルネスを習得した人でも場合によってはどうしても飲み込まれてしまう時があります。

しかし、怒りは第二次感情だという事を理解して第一次感情に目を向ければ、とらわれずに客観的に見ることができるようになるでしょう。

マインドフルネスを扱った本は多いですが、怒りをメインテーマにして解説する本はあまりありません。

ぜひ「怒りにとらわれないマインドフルネス」を読んで、トラブルになりがちな怒りの扱い方を学びましょう!

 

 

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