新型コロナウイルスにより毎日マスク生活になっていますが、補聴器を付けているとマスクと干渉してしまう問題が地味に大変ですよね。
マスクを外そうとすると、紐が当たり補聴器が外れたり落としそうに……。
外れたことで補聴器から大きな音が鳴り響いてしまったり、落として故障させてしまうのは避けたいところです。
管理人も両耳とも感音性難聴で、聴力は100dBの重度ですので同様の問題に悩まされてきました。
でも、今回の記事を読めば具体的な対応策を紹介していますので解決できますよ!
補聴器にマスクの紐が当たって外れる・落ちる……!
新型コロナウイルスによるパンデミックにより、現在はどこでもマスクの着用が求められます。
ところが、このマスクがわれわれ聴覚障害者だと補聴器に干渉してしまうという困った問題が……。
具体的には、マスクを外そうとすると紐が補聴器に引っかかってしまい補聴器が外れる・落ちる。
マスクの位置を直そうとして引っ張る時もあると思いますが、その時も紐が動くので補聴器が外れそうになります。
もし補聴器が外れると、ピー・ピーといった大きな音が鳴り響いて周囲の迷惑になってしまいます。
それに補聴器は1台で数十万円ととても高価なものなので、もし落として失くすと経済的にもダメージが大きいです。
失くさなくても、落とした時の衝撃で故障するときも当然あります。
本当に、地味に困る問題ですよね……。
今回はこの問題について、実用的な解決策をご紹介します。
補聴器を付けてもマスクが邪魔にならない3つの対策方法
マスクを付けていても、補聴器の邪魔にならない方法を3つまとめました。どれも効果的なので、困っていた方は実践してみてください。
①補聴器の邪魔にならないマスクを使う!
一番良いのは、補聴器の邪魔にならないマスクを使うことですね。
邪魔にならないのは、耳にかけないマスクになります。
個人的におすすめするのは、「LOOPMASK(ループマスク)」
耳にかけないので補聴器に干渉しないのはもちろん、洗って繰り返し使えて1枚1280円と経済的な点もお気に入り。
呼吸もしやすく、暑い時期に嬉しい接触冷感も付いています。
仕組みは紐の代わりに面ファスナーが付いていて、襟足あたりで留める形に。
これなら紐の部分が耳の下を通ることになるので、補聴器と干渉しません。
マスクを外そうとして、補聴器が外れたり落ちたりすることはないので快適ですよ!
②補聴器に落下防止用チェーンを付けておく
もう一つ、補聴器自体に落下防止チェーンを付けておく方法があります
知らない方も多いと思いますが、実は補聴器にも眼鏡などと同じく落下防止チェーンが販売されています。
Amazonでも様々なメーカーから販売されているので、落ちるのが不安なら使用してみてください。
この落下防止チェーンは一方を補聴器本体に巻き付けておき、もう一方はクリップが付いているので服の襟に固定しておくだけ。
価格は、1000円前後がほとんどです。
なお、片耳用と両耳用の2つがあるので、間違えて購入しないようにご注意ください。
③補聴器自体を耳あな式にしたり外れにくくしたりする
3番目は、補聴器自体を何とかする方法ですね。
一般的な補聴器は耳かけ式ですが、耳あな式といって補聴器自体を耳に入れてしまうタイプもあります。
この耳あな式なら、マスクと干渉しません。
ただし、耳あな式はどうしても本体が小型になり出力が抑えられるため、基本的に高度難聴までしか対応していません。
続いて補聴器を外れにくくするにはですが、これは耳に入れるイヤーモールドを安定感のあるものに変更してください。
イヤーモールドが小さいカナル式のものだとどうしても外れやすいので、耳の穴を型取りしたオーダーメイドのイヤーモールドの方がおすすめです。
型取りしてあるだけあって耳にしっかりはまるので、安定感があり外れにくくなりますよ。
ちなみにオーダーメイドのイヤーモールドは、大体1万円ほどで作れます。
補聴器+マスク+眼鏡の時はどうすればいい?
最後に補聴器とマスクに加えて、眼鏡も掛けているケースではどうすればいいのかご紹介します。
この場合は、基本的に補聴器・マスク・眼鏡のどれかで対策するしかありません。
補聴器:高度難聴までの方なら、耳あな式にする。数は少ないが眼鏡型の補聴器もある
マスク:LOOPMASKのような耳にかけないマスクを使う
眼鏡:コンタクトレンズに変える
一番お金が掛からないのはマスクですので、まずは耳にかけないマスクに変えると良いでしょう。
まとめ
補聴器にマスクの紐が干渉してしまい、マスクを外したら補聴器も外れたり落ちたりする問題について解説しました。
対策は、3つの方法があります。
- そもそも耳にかけないマスクを使う。おすすめはLOOPMASK(ループマスク)
- 補聴器落下防止チェーンを使う。これはAmazonでも販売されている
- 補聴器を耳あな式に変える、イヤーモールドを外れにくいものに変える
補聴器の邪魔にならないマスクとして、個人的にはLOOPMASK(ループマスク)をおすすめします。このマスクは面ファスナーで留めるタイプで、紐は耳の下を通るため補聴器と干渉しません。
洗って繰り返し使えるタイプで、1枚1280円と手ごろなので経済的です。夏にぴったりな接触冷感や息がしやすい、消臭効果などいろいろなメリットも。
補聴器とマスクに加えて眼鏡も付けたいなら、どれかで対策をしていきましょう。
マスクは耳にかけないマスク、補聴器な耳あな式、眼鏡はコンタクトレンズといった感じですね。
このうちマスクが一番お金が掛からず簡単にできるため、まずはマスクを切り替えていきましょう。
2022年7月21日の現在も新型コロナウイルスが広まっていて、全国で初の15万人越えというニュースがありました。
まだまだマスク生活は続きますので、補聴器と干渉しないように上で紹介した対策をして少しでも快適にしましょう!