フライパンがくっつくようになってしまったら、どうすればよいでしょうか?
管理人は料理が趣味で15年ほど毎日何かしら作っており、ライターとしても多数の記事を書いてきました。
今回は、よくあるフライパンがくっついてしまうようになった場合の原因と対処法を詳しく解説。
実はコーティングが駄目になった訳ではなく、汚れが原因のケースもよくあるので慌てず本文を読んで対処しましょう。
テフロン加工フライパンがくっつくようになる原因
一般的に多くの方々が使用している、テフロン加工(フッ素樹脂)がくっつくようになってしまう原因を解説します。
原因①:汚れが表面の細かい穴に詰まってしまった
原因として意外と多いのが、テフロン加工が駄目になっている訳でなく汚れが詰まっていることです。
実はテフロン加工の表面には目には見えないものの、細かい穴が無数に空いています。
そのため、調理するごとにこの細かい穴に、油や食材のカスが溜まります。
この溜まった油や食品のカスが、テフロン加工のくっつきにくさを邪魔してくっつくようになってしまったという訳です。
なお、目には見えない細かい穴ですので、毎日洗っていても詰まってしまいます。
幸いこのケースでは下で紹介している対処法を行えば、またくっつかないようになるので安心してください。
原因②:表面のテフロン加工が剥がれてた・傷ついてしまった
テフロン加工とはフッ素樹脂を表面にコーティングした技術で、アメリカのデュポン社の登録商標です。
この表面にコーティングされたフッ素樹脂が剥がれたり傷ついたりすると、食材がくっつくようになってしまいます。
フッ素樹脂は耐熱性や耐薬品性の他、非粘着性が高く、食べ物をくっつかないようにしてくれる物質。
そのため、フッ素樹脂が剥がれてしまうと、下部にある金属部分が露出してしまい食べ物がくっつきやすくなります。
傷がついた場合も、その下の金属が一部露出した状態ですので、そこだけくっついてしまうように。
表面のコーティングが傷ついた場合の対処法は、次に紹介するように①もう一度フッ素樹脂でコーティング②新品に交換するの2つだけです。
テフロン加工のフライパンがくっつくようになったら行う対処法
前の見出しでは、テフロン加工のフライパンがくっつくようになってしまった時の原因を紹介しました。
続いては、原因それぞれの対処法を解説します。
対処法①:水と重曹を入れて加熱し汚れを取る
テフロン加工の表面にある、細かい穴に詰まっている汚れを落としましょう。
ただし、洗剤を付けたスポンジでこすっても取れません。
細かい穴に詰まった汚れは、水と重曹を使用します。
フライパンに半分くらいまで水を入れ、重曹を大さじ1杯ほど入れてください
あとは火に掛けて沸騰させたら火を弱め、15分ほど置きます。
その後は中のお湯を捨てて、冷めるまでしばらく置いてから洗剤を付けたスポンジで洗ってください。
重曹の効果で細かい穴に詰まった汚れが浮き出てきますので、これで奇麗にすることができます。
対処法②:フッ素革命でもう一度表面をコーティング
フッ素革命という商品を使って、もう一度フッ素樹脂でコーティングさせる方法もあります。
フッ素革命とは工場で行うフッ素コーティングを、自宅で行えるようにした商品。
こういった自宅でフッ素樹脂コーティングを行う商品はあまりなく、かなり画期的なアイテムです。
ただし、200mlのスプレー1本で8000円ほどと高額。
それに、フッ素樹脂でコーティングは均一に行うには技術が必要で、一部が薄いとそこだけくっついたり火加減が違ったりします。
そのため、どうしてもお気に入りのフライパンを再度使用したいという時のみ行ってください。
対処法③:新品のフライパンに交換する
テフロン加工が駄目になってしまった場合は、基本的にそのフライパンの寿命と考えて新品を購入してください。
ちなみに、テフロン加工やフッ素樹脂加工のフライパンの寿命は長くて2年ほどです。
実際にはコーティングをダメにしてしまう使い方をしてしまう人が多いため、1年以下でダメになってしまうこともしばしばあります。
なお、王様フライパンPENTAはリフレッシュサービスという面白い取り組みをしており、コーティングが駄目になったら定価より安い価格で新品と交換してくれます。
あまり何度も買い替えるのは面倒だという方は、PENTAのようなリフレッシュサービスを利用するのも手ですよ。
セラミックフライパンも原因・対処法はテフロン加工と同じ
フッ素樹脂ではなく、セラミックをコーティングしたセラミックフライパンというものがあります。
メリットとしては過加熱で有害な物質が出ないこと。実はフッ素樹脂はあまりにも過加熱してしまうと、有害なガスが出てしまいます。
このセラミックフライパンもくっつかなくなった場合は、原因・対処法ともにテフロン加工と同じです。
セラミックコーティングも目には見えない細かい穴が開いているため、そこに汚れが溜まってしまいます。
これも、水を重曹で奇麗にできますのでぜひやってみてください。
鉄フライパンならシーズニングでくっつきにくさが復活する
鉄フライパンがくっつくようになってしまった場合、シーズニングをすることで復活させることができます。
何もコーティングされていない鉄フライパンは、シーズニングといって煙が出るくらい加熱してから油を塗ってコーティングする作業を使い始めに行います。
くっつくようになってしまったなら、この油のコーティングが無くなってきたのが原因ですね。
この場合は、もう一度シーズニングを行えば大丈夫です。
ちなみに重くメンテナンスが大変ですが、鉄フライパンなら自分で油を使いコーティングできるため、ずっと使い続けていくことができます。
もしコーティングが駄目になるたび買い替えるのが面倒なら、鉄フライパンを使うのも手ですよ。
フライパンのコーティングを長持ちさせる5つの方法
せっかくですから、フライパンのコーティングを長持ちさせる5つの方法を学びましょう。
ちなみに、テフロン加工・フッ素樹脂コーティング・セラミックコーティングどれも適応できる方法です。
- フライパンが熱いうちに水を掛けて急冷しない:熱で膨張した金属がいきなり収縮してコーティングを剥がしてしまう
- 金属製のツール(金属ヘラ・金たわしなど)で表面をこすらない:コーティングより金属の方が硬いので傷つけてしまう
- 高いところから落下させるなどで衝撃を与えない:コーティングにも影響があるため
- テフロン加工・フッ素樹脂コーティングは料理を入れっぱなしにしない:料理中の油や塩分が目に見えない穴から浸透し内部で錆びができる可能性がある。セラミックコーティングは問題なし
- 火力は中火までで強火で加熱しない:強火で加熱し続けるとコーティングにダメージを与えてしまう
この5つを守れば、コーティングされたフライパンの寿命である2年まで持つようになります
まとめ:フライパンがくっつくようになったら対処法を実践で解決!
フライパンがくっつくようになってしまう原因とその対処法を紹介しました。
コーティングが駄目になってしまっただけでなく、意外と汚れが原因なケースもそこそこあります。
その場合は、お湯と重曹で奇麗にすれば元に戻りますので安心してください。
くっつくようになってしまっても慌てずに対処すれば大丈夫ですので、紹介した対処法を実践しましょう。