100均に売っているスタッシャーの類似品は本物の代わりになりますか?
スタッシャーは高いから、100均で似たようなものはない?
もしこのような疑問をお持ちなら、この記事を読めば解決できますよ!
料理が趣味でWebライターとして調理器具の記事を書いてきた管理人が、「スタッシャー」と「ダイソーのシリコーン保存袋」を実際に使用して代わりになるか比較検証しました。
この記事は上記の2つを、まずそれぞれを紹介してから①価格差②密封性・使いやすさ③電子レンジやオーブン、湯煎④匂い移り⑤色移り⑥冷凍保存⑦洗いやすさ・乾燥のしやすさの7項目で比較しています。
結論を先に言ってしまうと、値段が高いだけあってほぼスタッシャーの圧勝です。ただし、ダイソーのシリコーン保存袋の方が良かった項目もありますので、ぜひどうなっているのか記事をご覧ください。
100均ダイソーの「シリコーン保存袋」はスタッシャーの代わりになるか?
スタッシャーとは、洗って繰り返し使えて密封もできるシリコーンゴム製の保存容器。便利ではあるものの、小さめの物でも2000円近くはすると価格の高さがネックです。
もし100均にある類似品が同じくらい使える物だったなら、低コストで揃えられるので助かりますよね。
今回は100均を代表して特に有名なダイソーのシリコーン保存袋を使い、スタッシャーとどんな違いがあるのか徹底的に比較してみます。
初めに知らない方に向けてそれぞれの商品について詳しく紹介しますが、もし既に知っているならその後にある比較からお読みください。
ダイソーのシリコーン保存袋を実際に使って解説
まずは、ダイソーで販売されているシリコーン保存袋の特徴をご紹介します。ちなみに、より詳しいレビュー記事がこのブログにありますので興味がありましたらリンクよりぜひご覧ください。
管理人が持っているのは、1Lサイズのブルーと680mlサイズのクリアの2つです。
サイズは3種類とカラーバリエーションは4つ!
ダイソーのシリコーン保存袋のサイズは、1L・680ml・340mlの3種類。
340mlと680mlは220円で、1Lだけ330円になっています。
カラーバリエーションは、サイズにより違い1Lはブルーのみ。680mlがクリアとオレンジで、340mlはクリアとグリーンです。
ダイソーのシリコーン保存袋は低価格が特徴ですが、意外とサイズ・カラーともに複数あるのはびっくりですね。
密封は付属のプラスチックのバーを取り付け
本体の上部には溝があるので、ここに付属のプラスチックのバーを通すことで密封が可能。
中に水を入れて傾けたり逆さまにしても漏れて来ないので、意外としっかりと密封できています。
ただし、少し強くつかむと端から水が漏れてきますのでその点は注意ですね。
このプラスチックのバーを使った密封方法は、全サイズで共通となっています。
プラスチックバーを外せば湯煎・電子レンジ・オーブン・食洗機で使用可能
ダイソーのシリコーン保存袋は熱に強いシリコーンゴム製なので、湯煎・電子レンジ・オーブン・食洗機での使用が可能です。
これはシリコーンゴムの耐熱温度が230度もあるので、その温度内なら耐えることができるため。
ただし、加熱する際は注意点が以下の2点あります。
①オーブンは230度以下で使い、より高温になってしまう熱源に触れないようにする
②湯煎も含め加熱する際は、プラスチックのバーを外す必要がある
プラスチックのバーは残念ながら耐熱温度70度ですので、湯煎や電子レンジの際も外す必要があります。
スタッシャーにはないフック付き
スタッシャーにはなくダイソーのシリコーン保存袋のみにある本体の特徴として、「フックが付いている点」があります。
上の画像のように、全サイズでフックが付いています。
実際に使用してみましたが、以下のように便利でした。
①使っていない時は他の調理器具(フライ返しとか)と一緒に、フックに掛けて収納できるため場所を取らない
②洗った後にフックに掛けて乾燥させることが出来る
些細な点ではありますが、フックが付いていると意外と活用の場が広がって便利ですよ。
スタッシャーを実際に使って解説
続いては、スタッシャーを実際に使用して解説します。なお、町草のブログでは、スタッシャーのより詳しいレビュー記事がありますので興味がある方はぜひお読みください。
管理人が持っているのは、スタンドアップ ミディアムです。
種類とサイズが豊富にある!
スタッシャーの特徴として、「形状のバリエーションが豊富にある点」は見逃せないポイント。
①ポケット
②クォート
③ゴーバッグ
④ボウル
⑤スタンドアップ
⑥ハーフガロン
⑦サンドイッチ
⑧スナック
シリーズを列挙すると、上のように8種類もあります。
それぞれ形状が違い特徴も異なるため、目的に合ったものが見つかる可能性が高まります。
本体のみで簡単に密封ができる
ダイソーのシリコーン保存袋とは違いプラスチックのバーといった部品は必要なく、本体のみで口をしっかりと密封することができます。
上の画像のように口の部分に凸凹があるので、これをつまんで圧着して閉じる仕組み。
水を入れて傾ける・逆さまにしても、まったく漏れてきません。
開ける際は真ん中ではなく、端の方から剥がして開けていきます。
熱に強く湯煎・電子レンジ・オーブン・食洗機でも使用可能
スタッシャーの耐熱温度は250度もあります。
湯煎はもちろん、電子レンジや食洗機、オーブンも250度までなら使用可能。
特に湯煎の際は、しっかりと口を閉じてお湯が入らないようにすることができます。
注意点として電子レンジとオーブンで使用する際は、口を開けた状態で行ってください。
これはスタッシャーの密封性が高いため、閉じた状態で加熱すると中の空気が温められて膨らみ変形したり破裂したりする恐れがあるためです。
カラーバリエーションがかなり多くおしゃれ
スタッシャーは他社と比べても、カラーバリエーションがかなり多い特徴があります。
例えばEZサンドイッチというシリーズだけでも、カラーの種類が何と15個も。
他社だと1シリーズ多くても5~6色くらいなので、圧倒的に多いですね。
単色だけではなく、マーブル模様や3色カラーといったものもありおしゃれですよ!
100均ダイソーとスタッシャーを7項目で比較!
ダイソーのシリコーン保存袋とスタッシャーを比較しますが、まずはスペック表をご覧ください。
比較項目 | ダイソーのシリコーン保存袋 | スタッシャー |
価格 | 220~330円 | 1430~4620円 |
種類 | 1シリーズのみ | 8シリーズ |
サイズ | 340ml・680ml・1L | シリーズごとに違いあり |
耐熱・耐寒温度 | 本体:230~-30度 ロックバー:70~-20度 | 250~-18度 |
密封方法 | プラスチックのロックバーを使う | 本体に付いている凸凹で |
電子レンジでの使用 | 〇(プラスチックのバーは外す) | 〇 |
オーブンでの使用 | 〇(230度まで、プラスチックのバーは外す) | 〇 |
湯煎 | 〇(プラスチックのバーは外す) | 〇 |
食洗機 | 〇(プラスチックのバーは外す) | 〇 |
こうしてスペック表で比べてみると、本体の機能はあまり変わりませんね。どんな違いがあるのか、実際に使用して比較していきます。
①価格の違い:ダイソーのシリコーン保存袋が圧倒的に安い!
価格ではやはり、ダイソーのシリコーン保存袋の方が圧倒的に安いですね。
スタッシャー:スタンドアップ ミディアム 2530円
ダイソー:シリコーン保存袋 Lサイズ 330円
比較してみると、スタッシャー1個買うお金でダイソーのシリコーン保存袋なら7個も買えてしまいます。
いろいろと個別に分けて保管したいなら、ダイソーのシリコーン保存袋の方がかなり低コストなのでおすすめです。
②密封性と使いやすさ:スタッシャーの方が強固に密封できて使いやすい
密封性能を比較してみると、スタッシャーの方が高いという結果になりました。
スタッシャー:少し強めに掴んでも漏れてこない
ダイソー:少し強めに掴むと端の方から漏れてきてしまう
どちらも中に水を入れて傾ける・逆さにするでは漏れてきません。
ところが、ダイソーのシリコーン保存袋は少し強めに掴むと端の方から漏れてきますが、スタッシャーは少し強めに掴んでも漏れませんでした。
スタッシャーの方が、密封性がより強固になっています。
使いやすさについても、スタッシャーの方が上ですね。
スタッシャー:口の開け閉めが簡単にできる
ダイソー:プラスチックのバーがスムーズに入らず開け閉めが少し手間
ダイソーのシリコーン保存袋は密封にプラスチックのバーを使いますが、摩擦があるため開け閉めがスムーズにいきません。
スタッシャーは上の画像のように口をただつまんで圧着させるだけでOKなため、片手でもスムーズに閉じられます。
密封性能と使いやすさでは、スタッシャーの方がどちらも高いのでおすすめです。
③電子レンジ・オーブン・湯煎といった加熱:スタッシャーの方が使い勝手が良い
電子レンジや湯煎、オーブンといった加熱では、スタッシャーの方ができることが増えているのでおすすめ。
スタッシャー:口の開け閉めができるので、余熱で調理といったことも可能
ダイソー:密封できないので、余熱で調理ができない。湯煎中もお湯が入ってしまう
ダイソーのシリコーン保存袋はプラスチックのバーの耐熱性が低いため、加熱では密封ができなくなりこれが結構不便です。
例えばシリコーンバッグを使って電子レンジでご飯を炊くことができますが、加熱した後に密封して蒸らすといった作業がダイソーのシリコーン保存袋だと難しいですね。
スタッシャーならそのまま口を閉じるだけで密封できるため、保温したり余熱で調理したりも可能になります。
湯煎でもダイソーのシリコーン保存袋だと密封できないためお湯が入ってしまうことがありましたが、スタッシャーはしっかり閉じられているのでそれもありません。
加熱する使い方なら、スタッシャーが圧倒的に使いやすいのでおすすめです。
④匂い移り:ダイソーのシリコーン保存袋の方が匂い移りが多い
実はシリコーンゴムを使った製品では匂い移りがよくあり、①にんにくといった強い香りが移ってしまう②シリコーンゴムの独特の匂いが食品に移ってしまうの2つがあります。
匂いの移りやすさを比較してみると、「スタッシャーは匂い移りが少なくダイソーのシリコーン保存袋の方が移りやすい」という結果になりました。
スタッシャー:匂い移りはあるものの、ダイソーより少なかった
ダイソー:匂い移りがひどく、2~3日も保存すると食品に移ってしまう
このような結果になった理由は、スタッシャーの素材は匂いが少ないプラチナシリコーンという素材で出来ているからです。
ダイソーのシリコーン保存袋は普通のシリコーンゴムなので独特の匂いがあり、これがちょっと長めに保存すると食品に移ってしまいます。
スタッシャーのような匂いが少ないプラチナシリコーンはコストが掛かるため、100均の値段ではまず無理でしょう。
匂いが気になる場合や長期保存したいなら、ダイソーのシリコーン保存袋ではなくスタッシャーを使ってください。
⑤色移り:同じくらいあるがカラーが濃いスタッシャーの方が目立たない
カレーといった色移りしやすいものを入れるとどちらも色が付いてしまいますが、スタッシャーの方が色合いが濃いので目立ちませんでした。
スタッシャー:カレーといった色移りしやすいものを入れると薄っすらと色が付いた
ダイソー:カレーといった色移りしやすいものを入れるとはっきり分かるくらい色が付いた
これは使われているシリコーンゴムが、そもそも汚れを吸着しやすい素材だからですね。
ちなみに、上の画像はダイソーのシリコーン保存袋680mlのクリアですが、1週間ほどカレーを冷凍保存してみたらこうなりました。
思いっきり色移りしていますね……。
スタッシャーは濃い目のカラーリングなので、もし色移りがあっても分かりにくいのでおすすめ。
⑥冷凍保存:長期的に冷凍するなら匂いが少ないスタッシャーの方がおすすめ
両方とも食品を入れて1週間ほど冷凍してみましたが、冷凍保存は匂い移りが少ないのでスタッシャーの方が適していますね。
スタッシャー:シリコーンゴム臭さが少ないので食品への匂い移りも少なかった
ダイソー:シリコーンゴム臭さが強いので食品にも移ってしまう
この理由はダイソーのシリコーン保存袋の方はシリコーンゴム独特の匂いが食品に移りやすいため、より匂いが少ないスタッシャーの方が変化が少なかったからです。
上の画像は、ダイソーのシリコーン保存袋680mlにカレーを入れて1週間ほど冷凍保存したもの。
解凍して食べてみたのですが、カレーにシリコーンゴムの匂いかなり移っていて食べられませんでした……。
このシリコーンゴム臭さは素材的にどうしようもないので、少し長めに冷凍保存するならスタッシャーを使いましょう。
⑦洗いやすさ・乾燥のしやすさ:ダイソーのシリコーン保存袋の方がメンテナンス性は良い
洗いやすさ・乾燥のしやすさでは、本体のみに関して言えばダイソーのシリコーン保存袋の方が良かったです。
スタッシャーを洗う・乾燥する際にあったデメリット
- 口が大きく開かないのでスポンジが入れにくい
- 口の凸凹部分が細いので、何か入ってしまうと取り除きにくい
- 口が狭いので逆さまにしても水気が落ちていかずなかなか乾燥しない
ダイソーのシリコーン保存袋は口が大きく開き、細かい部分も無いので非常い洗いやすくフックに掛けて乾燥もできます。
ただし、付属しているプラスチックのバーだけは、構造的に中が洗いにくいのでその点だけ注意ですね。
洗いやすさ・乾燥のしやすさでは、どちらもダイソーのシリコーン保存袋の方が優れています。
比較まとめ:加熱用にスタッシャーを1つ保存用に100均を合わせるのが賢い使い方
ダイソーのシリコーン保存袋とスタッシャーを徹底的に比較しましたが、やはり高いだけあって「ほとんどの項目でスタッシャーの方が優れている」という結果になりました。
そこから判断すると、電子レンジやオーブンといった調理用としてスタッシャーを1つ用意して、数を揃えやすいダイソーのシリコーン保存袋を保存用がおすすめです。
ダイソーのシリコーン保存袋は匂い移りがあるので食材の長期保存には向いていませんが、以下のシーンでは普通に役立ちます。
①キャンプといったレジャーに、切った野菜などを入れて持って行く
②飴玉といった個包装のお菓子を入れて持って行く
③海や川に行く際に、スマホや財布といった濡れると困るものの保管に
逆に食材の長期保存や加熱での調理は向いていませんので、そちらはスタッシャーを使いましょう。
今回は「スタッシャーとダイソーのシリコーン保存袋の比較」でしたが、実は町草ブログ内には「スタッシャーとジップトップ」と「ダイソーのシリコーン保存袋とジップトップ」の比較記事もあります。
リンクよりそれぞれ開けますので、ぜひご覧ください。
スタッシャーとシリコーン保存袋を買えるところと類似品はあるか?
最後にダイソーのシリコーン保存袋とスタッシャーを買えるところと、他の100均に類似品が無いかご紹介します。
ダイソーのシリコーン保存袋を買えるところ
- ダイソーのお店(売り場は使い捨てポリ袋など袋が売っているコーナーでした)
- ダイソーのオンラインストア(6個セットで購入できるのでまとめ買いはこちら)
スタッシャーを買えるところ
- スタッシャー公式オンラインストア(公式ストア限定のセット販売が割引ありで狙い目)
- 実際の店舗ならコストコ
- Amazonや楽天、Yahooショッピングなど各ECショップ(セール時は割引が無いか要チェック)
続いて他の100均でも類似品があるかですが、現在(2022年12月8日)は以下の通りとなっています。
ニトリ:「シリコーン調理袋」という名称で販売されている
セリア:確認できず
キャンドゥ:「シリコンフリーザーバッグ」という名称で販売されている
無印良品:確認できず
スリーコインズ:「シリコンストックバッグ」「シリコーンフードバッグ」の2種類あり
シリコーンバッグはしっかりと密封でき、洗って何度でも使用できるのがメリット。ゴミを減らすだけでなく、会社にお菓子を持って行く際の入れ物としてもぴったりです。
使い捨てのポリ袋やラップといったゴミも減りますので、ご家庭に導入してみませんか?