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聴覚障害者とのコミュニケーションで配慮する事とは?

聴覚障害者

聴覚障害者とのコミュニケーションでは何を配慮すれば良いの?

管理人は、両耳とも重度の感音性難聴がある聴覚障害者です。

今回のテーマは、「聴覚障害者とコミュニケーションする時に、どのような配慮をすれば良いのか?」

障害者との接し方なんて、学校でも習いません。だから、実際に障害者と接すると、ほとんどの人がどうすれば良いのか分からず困惑します。

そこで、聴覚障害者が実体験も踏まえて、どこを配慮すれば良いのかお伝えします。

聴覚障害者とコミュニケーション時に配慮する7つの点

聴覚障害者とのコミュニケーションで、配慮する点を7つ列挙してみました。

もちろん、すべてとは言わず、今できることから配慮していけばOKです。

①配慮するには聴覚障害にも色々あることを知る必要がある

聴覚障害者とコミュニケーションする上で配慮することと言えば、普通は口を大きく開けてゆっくり話す・口が見えるようにマスクを外すといったことでしょう。

でも口を大きく開けてゆっくり話す・口が見えるようにマスクを外すといったこと以上に、重要なのは相手はどんな聴覚障害で聴力はどのくらいなのか知ることです。

知らないと、適切な配慮はできません。

それどころか聴覚障害の多様さを知らないばかりに、的外れな配慮をしてしまったり配慮したのに迷惑がられてなぜ!?とギスギスすることにもなります。

聴覚障害には、伝音性と感音性、混合性の3種類があります。

このうち感音性難聴は、アナウンサーといった滑舌がかなり良い人でも滑舌が相当悪く聞こえるフィルターが常時かかる厄介な症状が出ます。

そのため、もし感音性難聴の人だった場合は補聴器を付けても聞き取りが困難なので、口を大きく開けて話すよりも最初から筆談という形にした方が良いでしょう。

音は空気の振動ですが、振動のまま脳に届く訳ではありません。耳の奥にある蝸牛という器官が振動→電気信号に変換し、聴神経に流せる形にしています。

感音性難聴は、音の振動を電気信号に変換する部分に異常が出る症状。具体的には脳に正しく伝わらない=滑舌が異様に悪く聞こえるフィルターがかかるといった形で出て来ます。

補聴器は音の振動を増幅させる効果がありますが、感音性の人は増幅させても上手に電気信号に変換できず脳に正しく伝わらないので、残念ながら聞き取りは困難です。

なお、聞き取りが難しいにもかかわらず補聴器を付けているのは、周囲の音を聞き取って状況を把握するためになります。

管理人は感音性難聴ですが、補聴器を付けないと全くと言っていいほど音が聞こえません。正直なところすぐ近くで自動車事故があっても、無音なので視覚に入らない限り気付かないでしょう。

しかし、補聴器を付けていれば衝突音が聞き取れるため、すぐ気づいて対応を取ることができます。

 

伝音性難聴の方は蝸牛や聴神経は無事なので、補聴器で音を増幅してあげれば比較的に聞き取ることができます。もし、伝音性の方で話してみて聞き取れるようでしたら、口を大きく開けてゆっくり話すように配慮してみてください。

混合性難聴は、伝音性と感音性の両方ともある症状です。人によってどちらの方が強く出ているのか違うため、話してみて無理そうなら筆談という形が良いでしょう。

最後に、聴力も忘れてはいけないポイントです。聴力の低下が軽い方なら、少し大きな声でゆっくりと話せば聞き取れます。しかし、重度の方ならまず音自体がまったく聞こえないので、いくら大声で話しても無理です。

聴力を訊ねてみて重度と返ってきたら、まず聞こえないので筆談で対応してください。

②補聴器は雑音まで増幅させてしまう点に注意しよう

補聴器は音を拾って、増幅させる機械です。ただ、声以外の雑音も増幅してしまうため、ガヤガヤとうるさい所だと非常に聞き取りが難しくなります。

そこで、複数の人が集まって話す場合は、できるだけ一人ずつ話し静かなところを選んでください。

ちなみに、デジタル補聴器と言って、コンピューターが人の声か判断して雑音だけ小さくしてくれる補聴器も販売されています。

しかし、デジタル補聴器は高価で、重度用だと片耳30~40万円も掛かるため導入が難しいケースもあります。

③聴覚障害者はコミュニケーション手段が筆談だと助かる

管理人のような感音性難聴は、どうしても相手が何と言っているのか判別できないので耳に頼らない筆談に応じてもらえると助かります。

ただ、そうは言っても紙やペンがない時もあり、どうしても文字を書く手間があるので伝わるのに時間が掛かる点もありますね。

ペンで文字を書くのが難しい時は、スマホの音声入力を使った筆談がおすすめです。

無料で使えるgoogleドキュメントには、音声入力機能が付いています。使い方はツール→音声入力→マイクの絵をタップしてON→マイク部分に話しかけるだけ。

これなら手間なくかなりの速度で入力できるため、話すような感覚でコミュニケーションができますよ。

なお、上で述べたように聴覚障害が軽度で少し大きな声にすれば聞こえる方なら、音声会話で構いません。

※スマホを使ったコミュニケーション手段は、以下の記事に詳しく載せています。

聴覚障害者とのコミュニケーション手段はスマホ1つでかなり変わる!

聴覚障害のコミュニケーション困難さをサポートできるアプリまとめ

④聴覚障害者は誰でも手話ができる訳ではないことを知ろう

聴覚障害者なら、誰でも手話ができるはずだと思っていませんか?

しかし、聴覚障害者でも、手話ができない方はたくさんいます。管理人も手話は少しだけしかできません。

できない理由は、手話を覚えても使う機会がまったくないため。

生まれつき耳が聞こえずろう学校に通っていて、他の聴覚障害者と交流がある方なら自然と手話を覚えてます。

管理人のように中途失聴者で学校も普通のところだった人は、覚える機会がなく使い道もないので基本的に使えません。

⑤特に重要な情報は筆談で伝えてあげてください

聴覚障害者とコミュニケーションする上で、⑤は特に重要な配慮です。知っておかないと大変なことになる情報は、必ず筆談で伝えてあげてください。

耳が聞こえない以上は、どうしても音声会話で聞き逃すところが出て来ます。

聞き逃したところが重要な情報だった場合は、そのままだとトラブルや事故など大変なことが起きるかもしれません。

※筆談でコミュニケーションするコツは、以下の記事に詳しく載っています

筆談でコミュニケーションするならコツを知れば何倍も伝わりやすくなる!

⑥雑談の情報が入ってこないので何が起きているか分からない

聴覚障害者が健聴者に囲まれて過ごすと、雑談の情報がほぼ入って来ないので何が起きているのか分からなくなることがよくあります。

意外と雑談の中には重要な情報があり他者との関係を円滑にする効果もあるため、たまにで良いので伝えてあげてください。

例えば「Aさんが今度結婚するんだって」という情報があれば、Aさんに「今度結婚するんだってね。おめでとう!」とお祝いの言葉を掛けることができますね。

でも、最初の「Aさん今度結婚するんだって」という情報が入らなかったら…?

お祝いの言葉を掛けることは無く、場合によってはAさんがあいつだけ祝福してくれないと思い込み関係が少し険悪になるかもしれません。

⑦聴覚障害者は聞こえてないけど聞こえるフリをすることがある

ほとんどの聴覚障害者は、何度も聞くのは迷惑になるからと聞こえている振りをしたことがあります。

受け答えがかみ合わない時は聞こえている振りしている可能性が高いため、「聞こえている振りはせずに聞いて大丈夫ですよ」と伝えてください。

それだけで、コミュニケーションがスムーズになることがあります。

まとめ

聴覚障害者とコミュニケーションで、配慮することを列挙してみました。最初の方にも書きましたが、全て配慮する必要はありません。

「⑤重要なことは筆談で伝える」と「①相手がどんな聴覚障害で聴力はどのくらいか?」の2点さえ踏まえれば、コミュニケーションは大体うまく行くでしょう。

現代ではスマートフォンや音声入力といったアプリなど、コミュニケーションを補える便利な物が色々とあります。

そういった物も活用すれば、聴覚障害者とのコミュニケーションもスムーズにいきますよ!

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