- 聴覚障害でも出来るアルバイトはあるの?
- 聴覚障害者でもアルバイトに受かるコツを知りたい
- コミュニケーションの問題でアルバイトをどうしても続けられない……
- 自宅で出来るアルバイトのような仕事は無いの?
もし、こういった疑問をお持ちなら、このページを読めば全て解決しますよ!
聴覚障害になると、どうしても働ける場所は限られてしまいます。どうすれば、アルバイトやそれ以外でお金を稼ぐことができるでしょうか?
これを執筆した管理人は、両耳とも感音性難聴で聴力は100dBです。現在は30代ですが、難聴になった小学生の頃から耳が聞こえなくても試行錯誤して生きて来ました。
この記事は、
- 聴覚障害でもアルバイトに受かるコツ
- 聴覚障害があっても働き続けるコツ
- 聴覚障害でアルバイトが無理な時のおすすめの在宅仕事
- 仕事をどうしても続けられないとき
の4つから成り立っています。
今回の記事を読むことで、アルバイトはもちろん聴覚障害を持ちながら働くことについて役立つ情報が得られるでしょう。
聴覚障害でも、アルバイト先によっては雇ってくれます。ただし、大半は断られるため、闇雲に探さずに「この記事で紹介しているコツ」を踏まえた上で応募して効率的に探す必要があります!
聴覚障害でもアルバイトは出来る!
最初に聴覚障害者のアルバイト事情をはっきりとお伝えすると、「ほとんどは断られますが、アルバイト先によっては雇ってくれるところもある」となります。
だから、もし断られても気にせずに根気よく探すことが大切です。
ただし、闇雲に応募しても見つかるまで時間が掛かかりますし、何度も断られて嫌になってやめてしまう可能性もあります。
この記事で紹介しているコツを踏まえた上でアルバイト先を探せば、より早く見つかる可能性が高まりますのでぜひ実践してみてください。
聴覚障害でもアルバイトに受かる4つのコツ
アルバイトに受かるためには、相手が雇う上で一番気になる次の4つの事について隠さずにこちらからしっかりと伝えることです。
なぜなら、聴覚障害は見た目では分かりませんし、相手も身近に聴覚障害者がいないなら経験もないしどうすればいいか分からないからです。
だから、こちらから聴覚障害への理解とどういったサポートが欲しいか伝えないといけません。
聴覚障害者がアルバイト先に伝えるべき4つのこと
・どういう聴覚障害で、どういった症状が出ているのか?
・喋ることは出来るか?
・コミュニケーション方法はどうすればいいか?
・仕事は何が出来るか?
面接の段階でこの4つを実践すれば、受かりやすくなるだけでなく仕事が続きやすくなるメリットもあります。
これは、上記の4つを行えばアルバイト先に聴覚障害やサポートして欲しいことなどが伝わるため。
聴覚障害者で仕事が続けられない人も多いですが、続かないのは「周囲に聴覚障害についての理解が不足してたりサポートして欲しいことが伝わっていなかったりする」のも大きな原因です。
だから、面接の段階で全部しっかり伝えれば、続きやすくなりますよ。
逆に断られた場合は、条件が合っていなかったと捉えてじっくりとアルバイト先を選びましょう。
コツ①:自分の聴覚障害の症状について理解してもらう
まずは、どういった聴覚障害でどういう症状が出ているのかを伝えましょう。
例えば管理人の場合は、「感音性難聴という病気で、補聴器を付けても症状が原因で会話を聞き取ることが出来ません」といった感じになります。
そう言うと高確率でなぜか聞かれるので、「耳のかなり奥には、蝸牛という音を電気信号に変えて聴神経に流す器官があります。感音性難聴はこの蝸牛が駄目になっているので、補聴器で音を増幅しても正しく脳に伝わらないんです。」と伝えます。
もちろん、上手く説明できないなら感音性難聴について解説されているサイトをスマホで見せるでも構いません。
それから重要な事ですが、どうしても受かりたいからといって「嘘をついて症状を軽く伝えてしまう」のは絶対に避けてください。
大切なことはアルバイトを始めることではなく、ちゃんと仕事をすることが出来て続けられるかです。
嘘をついてしまうと、合わない条件で働くことになるので失敗を繰り返してしまいバイト先にかなりの迷惑を掛けてしまいます。
そうなると自分だけではなく、他の聴覚障害者も偏見を持たれるといった悪影響が出てしまいますので避けましょう。
コツ②:ろう者で喋れない時は理由とコミュニケーション方法を伝える
ろう者の方は、生まれつきなどかなり早い段階で失聴してしまったため、音声言語が獲得できず喋ることが出来ません。
面接の時点でたぶん伝わっているでしょうけど、この喋れないという点を「なぜなのか」しっかり伝えてください。
ちゃんと伝えないと、「喋れないのは知能に問題があるからでは?」と思われることが残念ながらあるからです。
そして、喋れない時はコミュニケーション方法がないと意思疎通が難しくなるので、その点をどうするかこちらから伝えましょう。
ろう者の方のコミュニケーション方法としては、筆談以外では無料で使える「こえとら」というアプリがおすすめです。
こえとらは相手の声を音声認識で文字として表示するだけでなく、入力した文字の読み上げ機能も付属。
それに定型文も付いているので、「おはようございます」といったよく使う言葉をすぐ表示することも可能です。
慣れれば素早く入力して表示できるようになるため、話せなくてもスムーズなコミュニケーションが出来るでしょう。
コツ③:アルバイト先が不安なコミュニケーション方法をこちらから伝えよう
相手側が手話を使える可能性はほぼないので、どうしてもコミュニケーション方法は筆談になります。
そこで書かなくてもスムーズに行えるコミュニケーション手段として、スマホに「UDトーク」や「こえとら」といった音声認識アプリを入れておきましょう。
こういった音声認識アプリの問題点が気になるなら、お金が掛かりますが聴覚障害者のサポートを目的としたAIボイス筆談機「ポケトークmimi」という持ち運びやすい音声認識デバイスを活用してみてください。
実際に使用していますが、精度はこえとらよりも上でハンズフリーモードなら近くに置いておくだけで会話をどんどん文字にしてくれるのでコミュニケーションで大助かりです。
ポケトークmimiは本体19800円に月額で利用料が1430円かかるため、はっきり言えば安くはありません。
ただし、実際に活用した感想としては、補聴器でも聞き取れない重度の難聴の方ならそれだけ出す価値はあると強く思いました。
コミュニケーションがスムーズになり家族との雑談がかなり増えましたし、補聴器よりはるかに安いからお得です。
コツ④:聴覚障害でも出来る仕事内容のアルバイトを選ぶ
まず初めに聴覚障害があった場合に、どうしても働くことが困難になってしまう仕事を見てみましょう。
聴覚障害があると働くのが困難な仕事
- 接客といった他人とコミュニケーションが必要なもの
- 巻き込まれると危険がある大型の機械を使う仕事
- 工事現場といったダンプやショベルカーなど工事車両が行き来する危険がある仕事場
聴覚障害があるとコミュニケーションに支障が出るので、接客が困難になります。これは、分かりやすいですね。
それ以外では、「大怪我や死亡事故に繋がる危険性がある仕事」も基本的に断られるでしょう。
なぜかというと耳が聞こえないことで、工事車両の接近に気付かなかったり重要な指示が聞こえなかったりが起きるため。
こういったことから聴覚障害者はどうしても「健聴者より事故に遭う可能性が高くなってしまう」ので、こういった職種は基本的に断られます。
大型の機械を使った作業も、安全のために2人以上での操作と声での確認が求められるので難しいでしょう。
続いては、聴覚障害があってもあまり支障がなく働ける可能性がある仕事を見ていきます。
聴覚障害でも働ける可能性がある仕事
- 皿洗いといった一人でもできる単純作業
- 単純な調理作業
- バックヤードでの商品などの整理(一般的な品出しは、お客さんとのコミュニケーションがあるので難しいかも)
- 書類の整理
- データ入力
- スキルがあればソフトウェアやWebサイトなどの作成
基本的には聞こえなくても問題がない、一人でコツコツとできる仕事なら可能性があります。こういった仕事が無いかアルバイト先に聞いて、もしあれば頼んでみましょう。
ちなみに、マクドナルドやユニクロがといったメーカーは障害者雇用を積極的に進めているので近くにあれば受けてみてください。
なお、上でも書きましたが受かりたいからとついつい「何でも出来ます!」のような嘘はやめてください。
誠実に伝えた方があなたの人間性も評価されますし、バイト先にも迷惑が掛かりにくくなります。
アルバイトを長く続ける2つのコツ
続いては、アルバイトに受かった後に長く続けるための2つコツをご紹介します。
受かるためにした4つのコツを実行しているなら、既に働きやすい環境になっているはず。基本的には、それを同僚になる方においても実行していくだけです。
自分から職場の人に聴覚障害の事を伝えていく
上の方でも書きましたが、見た目では分からない病気なので自分から聴覚障害の事を伝えていく必要があります。
伝える際は上司だけでなく、同じ職場で働く人々にも同様に伝えていきましょう。
例えば多くのアルバイト先では、上司ではなく先輩にあたる方が仕事内容を教えてくれますよね。
ですから、先輩だとか職場の人々にも自分から聴覚障害がある事とコミュニケーション方法を伝える必要があります。
伝えるポイントとして、ただ聴覚障害があるとだけ伝えるのではなく障害があっても働くことが出来る点も一言添えると良いでしょう。
具体的には「私は耳が聞こえないのでコミュニケーションで不便をおかけしますが、言われたことはちゃんとやりますのでよろしくお願いします」といった感じです。
その方が印象も良くなりますし、相手の方から協力してくれる可能性も上がります。
後は期待を裏切らないように、周囲に協力してもらいながらアルバイトを頑張ってください。
誠実に仕事をこなしていくことを心掛ける
ここについては、聴覚障害者だけでなく健聴者にも当てはまることです。
とにかく、アルバイト先では誠実に振る舞ってください。
誠実にとは「相手の話をしっかりと聞いて、言われたことはちゃんと実行する」こと。
当たり前の内容ですが、意外とこれが出来ていない人が多いです。
それに加えて、聴覚障害のために例えば電話対応だとかどうしても無理な事は隠さずはっきり理由を説明して伝えていきましょう。
聴覚障害を抱えながら働くなら、自分からはっきりと伝えた方が働きやすくなります。
アルバイト先がどうしても見つからない時は自宅でWebライターを!
たくさんのアルバイトに応募しても、全部落ちてしまった……というケースもあるでしょう。
もしくは、聴覚障害以外の病気などが原因で直接人と会って働くことが困難なケース。
そういう時は、管理人もやっている「Webライター」と言う仕事をアルバイトの代わりにするのがおすすめです。
お金を稼ぎたいならアルバイトよりWebライターがおすすめ
Webライターとは、ブログやサイトに載せる記事を代筆する仕事です。
聴覚障害者にWebライターをおすすめする6つの理由
- どれだけ重い聴覚障害があっても、文章が書けるなら問題なし
- パソコンとネット回線さえあればすぐ開始することができる
- 取材は必要なく自宅に居ながら仕事することができる
- 職歴や学歴はほとんど必要ない
- 自分のペースで仕事を進めることができる
- やればやるだけ稼げるので月収20~30万も目指せる
Webライターは、聴覚障害があまりハンディキャップになりません。
それでいて、職歴や学歴も不問。文章が書けてパソコンとネット回線があるなら、今すぐに始めることができます。
ライターというとどこか出掛けて取材するイメージがあると思いますが、Webライターだとネットや本などを参考に書くので自宅から出なくても可能です。
中には、「文章が苦手だから無理だ……」という方もいるかもしれません。
Webライターで求められる文章は、内容が分かりやすく伝わること。つまり、理路整然と書けばいい訳で、ある程度の練習で身に付けることができるためどなたでも大丈夫です。
人によっては、Webライターとして月収20~30万ほども稼いでいるケースもあります。そこまでいかなくても、コツを踏まえた上で行えば10~15万円は稼げるでしょう。
Webライターのデメリット
- 稼げるようになるまでは数ヶ月ほど掛かる
- 書いた分だけ稼げるので、数をこなさないと稼げない
- 確定申告を自分でやる必要がある
上の3つが、Webライターの大きなデメリットですね。
稼げるようになるまで数か月かかるという点ですが、これはいきなりやっても記事を書く能力が無いので単価が低い初心者用の記事しか書けないからです。
というかどんな仕事もいきなりは無理で、ある程度の修行期間は必要ですね。
こういった初心者用の記事は1文字=0.5円くらいなので、1記事書いても数十円から数百円にくらいにしかなりません。
しかし、慣れて書けるようになり1文字=1円になると、1記事で数千円の報酬を得られるので月に数万円は稼げるようになります。
案件は自分で取って来ないといけないため、とにかく応募を繰り返し数をこなしていくことになります。ただ、これはやればやるだけ稼げるので、デメリットではなくメリットと捉えることも出来るでしょう。
最後にアルバイトの場合は勤務先がやってくれるので確定申告はしなくてOKですが、Webライターは自分で申告する必要があります。
うっかり忘れると後々面倒なことになりますので、確定申告の時期が来たらちゃんと行ってください。
Webライターの始め方と稼げるようになるためのロードマップ
Webライターの始め方を、具体的に解説します。
Webライターを始めるために用意するものは、「インターネットに繋がるパソコン」のみ。
ノート・デスクトップどちらでもよく、性能はそれほど高いものは必要ありません。
基本的には、メモ帳とブラウザーくらいしか起動しないからです。
どんな仕事でも研修といった訓練が必要なように、Webライターでも稼ぐには段階を踏む必要があります。
当たり前ですが最初はどうしてもスキルが低く、記事の仕上がりが微妙になるからです。
そのため、いきなり高単価の仕事を引き受けるのではなく、初心者用の低単価の記事で鍛えていきましょう。
まずは「サグーワークス」で実力を付けよう!
まずは、手軽にWebライターを開始できて、初心者向けの仕事が多いサグーワークスというサイトで基本を身に付けましょう。
サグーワークスにある仕事は、次の3つです。
- 記事作成
- webアンケート
- 記事チェック
このうち、Webライターを目指す初心者は記事作成の仕事を受注してください。
記事チェックは他の人が書いた記事をチェックして修正する仕事ですので、初心者には向いていません。
webアンケートは初心者でも可能ですが、単価がかなり安いのでたくさん受けても稼ぐことは困難です。
ランクが上がるごとに、報酬に特典が付いたりより上位の仕事を受注できるように。
そのため、より稼ぎたいならプラチナへの昇級試験を受けましょう。もし落ちても、何回でも挑戦できるので気にしないでOKです。
稼ぐならとにかくプラチナを目指して、高単価の仕事を受けていくことになります。
記事作成の仕事は、どの仕事もまず「案件概要と指定事項をよく見て」からスタート。
案件概要は、どのような記事を書けばいいのかや想定の読者はどのような人かなどが書かれています。
続いて指定事項は、例えば文末は「です・ます」を使うといったルールのことですね。この2つをよく読まずに書いてしまい、大幅に書き直しになることも多いのでしっかり読んでおきましょう。
クラウドソーシングサイトで長期案件を狙おう
実力が付いてある程度は稼げるようになったら、「クラウドソーシングサイトに登録」していろいろな記事作成の仕事をやってましょう。
クラウドソーシングサイトとは、仕事を頼みたい人と仕事を探している人をマッチングするサイトです。
Webライターの仕事もあり、記事作成は「ライティング」と呼ばれています。
注意点として、クラウドソーシングサイトで活動するならチャットやメールで依頼者とのコミュニケーションが必要になります。
ただ、このコミュニケーションについては、雑談ではなく仕事の依頼や修正、完了の報告が主なので難しくはありません。
登録料は掛からず「無料」なので、まずは会員登録をしてください。
あとは、「仕事を探す」からライティングの仕事を調べて書けそうな案件に応募し、受注できればその記事を書いて納品するだけです。
ちなみに、記事作成だけでなくデザインやWebサイトの作成などいろいろな仕事があるので、もしスキルがあるならそういった仕事で稼ぐこともできますよ。
「仕事を探す」から記事作成のカテゴリを選ぶと、募集しているライティングの仕事が一覧で出てきます。
この中から、書くことが出来て条件も合っている案件を選択。条件とは、例えば何らかの資格を持っている人のみといったものですね。
ただし、条件がない案件もたくさんあるので心配はありません。
コツとしては、問題なく書けて単価も十分にあるものを選ぶこと。たまに労力に見合わない低単価の仕事があるので、不当に報酬が低すぎるものは選ばないようにしてください。
なお、記事作成の仕事を続けていると、発注者から長期的に案件を依頼してくれるようになることもあります。
安定して仕事を受注し書き続けることが出来れば、月収10万円を超えることも簡単になりますよ!
なお、他のクラウドソーシングサイトでは、以下のものがあります。
・クラウドワークス:外部サイト「クラウドワークス」へ移動
・ランサーズ:外部サイト「ランサーズ」へ移動
「どこを使えばいいのか?」という疑問は、基本的にはどこも無料で登録できるので全て登録しておくと良いでしょう。
登録されている仕事はどこも同じではなく、あるクラウドソーシングサイトにしかないケースもあるためです。
なお、Webライターについては下のリンクより行ける別記事に詳しく書いてあるので参考にしてください。
当ブログの別記事「【学歴不問で在宅でできる】就職できない聴覚障害者でもすぐに稼げる仕事がある!」へ移動
働くことに不安がある・すぐやめてしまうならどうすればいい?
次のようなケースに当てはまる人は、対策が必要です。
- アルバイトを始めても、コミュニケーションの問題ですぐやめてしまう
- 本当に働くことができるか不安で、行動できなくなってしまった
- 聴覚障害のことなど、周りにどう言えば良いのか分からない
こういったケースでは、「聴覚障害者向けの就労移行支援サービス」を利用すると良いでしょう。
おすすめは、「障害者のための 就職活動支援センター「ウェルビー」」です。

障害者手帳を持っていないという方も、実は就労移行支援サービスを利用できる可能性があります。
実際にウェルビーのHPには「障害者手帳を持っていない方でもサービスを受けることができる」とあるので、問い合わせてみてください。
ウェルビーがおすすめの理由は、以下の3つ。
- 就労移行支援を行っている企業の中でも規模が大きく、各地に90センターもあるので東京以外に住んでいる方も支援を受けられやすい
- 大手なので多くの人が通っている安心感がある
- 半年定着支援率が89.3%もある(2019年10月~2020年9月)
企業によっては、東京といった大都市にしかない所もあります。しかし、ウェルビーなら様々な県にセンターがあるので、東京以外に住んでいる方も通える可能性があります。
それに、大手で多くの人が通っているため、情報も多く安心できるといったメリットも。就労移行支援所は様々な企業が運営しているため、中には支援が不十分なところもあるので出来れば情報が多い大手がおすすめです。
最後に就職してから半年の間定着した割合を半年定着支援率と呼びますが、ウェルビーは何と89.3%となっています。
ウェルビーで受けられるサービスは5つ!
ウェルビーで受けられるサービスは、大雑把に分けると次の5つとなります。
- 生活トータルサポート
- オフィスワークシュミレーション
- 就職活動サポート
- 就職後のサポート
- 就活集中コース
①「生活トータルサポート」で生活サイクルを整える
就職しても続かない理由の一つとして、生活サイクルが乱れていて朝起きられない・日中だるくなってしまうということがあります。
生活トータルサポートは、規則正しいリズムになるように生活サイクルを整えるサポート。
個別面談も行い、体調や悩み、周囲との関係などさまざまなことを相談できます。
何か悩みがあると考え続けてしまい、眠れなくて生活サイクルが狂う時もありますからこれは助かりますね。
②仕事に必要なスキルを身に付けられる「オフィスワークシュミレーション」
オフィスワークシミュレーションでは、企業から求められるスキルをロールプレイ方式で訓練し身に付けていくことができます。
①言葉づかい・指示の受け方
②「報告・連絡・相談」・時間管理
③他者との協力・作業効率
具体的には、この3つを習得していくことで社会で働き続けるための力を養います。
もちろん、障害者向けの就労移行支援所ですから聴覚障害を抱えているという前提で訓練するので安心してくださいね。
③採用率アップを狙える「就職活動サポート」
就職活動サポートでは、応募書類作成から模擬面接だけでなく様々な支援を受けられます。
例えばセンター独自の就職セミナーがあり、ここではスーツの専門家から身だしなみのチェックからメイクプロによる化粧や髪型のアドバイス講座など。
他にも、ウェルビーを活用して就職した障害のある人から話を聞けるOB・OG会もあります。
実際に自分と同じ障害を持った人から話を聞けるのは参考になりますし、不安を吹き飛ばしてくれるので為になりますよ。
④働き続けやすくなる「就職後サポート」
ウェルビーでは就職したら終わりではなく、定着するために就職後のサポートもあります。
これは、職員による職場訪問や本人との面談を通して、職場での問題の解決や接し方のアドバイスなどを行うというもの。
一通り訓練してきても、やはり実際に就職してみると色々と違います。
例えば、訓練では障害について理解してくれる人がいても、実際の職場では誰もいないというケースもありますね。
こういう時に一人だとストレスもあり、対応できずに結局辞めてしまうことも多いです。
しかし、こういった時でもウェルビーの職員の方が支えて相談にも乗ってくれるので乗り切りやすくなりますよ。
⑤約半年での就職を目指す「就活集中コース」
ウェルビーでは、就活集中コースというものを新しく始めました。
これは短期就活・長期就労に重点を置いたもので、利用開始から約半年ほどでの就職を目指すコースですね。
生活が苦しく、生活のために早く就職したいという方にぴったり。
担当スタッフが、早期就労に向けて支援計画を立ててサポートしてくれます。
ただし、誰でも受けられる訳ではないので自分は条件を満たしているかHPを見てチェックしてください。
ウェルビーは前年度の収入状況によっては無料で利用できる
ウェルビーの料金は、以下の表の通りになっています
区分 | 世帯の収入状況 | 負担上限月額 |
生活保護 | 生活保護受給世帯 | 0円 |
低所得 | 市区町村民税非課税世帯 | 0円 |
一般1 | 市区町村民税課税世帯(収入が600万円以下の世帯) | 9300円 |
一般2 | 上記以外 | 37200円 |
※地域よって変動するため、正確な利用料は問い合わせてください。
この利用料は、ウェルビーに限らず他の就労移行支援所も同じとなります。
なぜどこも同じかというと、就労移行支援サービスの料金は9割が国と自治体が補助してくれて残り1割が自己負担となっているためです。
この自己負担分についても、前年度の世帯収入の状況によって増減する訳ですね。
ウェルビー以外の就労移行支援サービスは?
ウェルビー以外でも色々な企業が行っていますが、例えばatGPが【atGPジョブトレ 聴覚障害コース】という就労移行支援サービスを行っています。
atGPは聴覚障害者なら見たことがあると思いますが、障害者向けの求人情報を出しているところです。
この就労移行支援サービスは、聴覚障害・うつ病・統合失調症・発達障害・難病の5つのコースがあります。
聴覚障害では、「ろう者・中途失聴者・難聴者」が対象。このサービスを利用した人で、2019年9月~2020年8月ではなんと「事務職での就職率が94.5%」となったそうです。
事務職と限定ではありますが、かなり高い就職率ですね。
アルバイト・就職したいなら自分から積極的に行動を!
アルバイト・就職したいなら、自分から積極的に行動していくことが大切です。
ただし、何度応募しても落ちてしまったり続かなかったりしたなら、一度止まってなぜそうなるか問題を明らかにして解決しなければいけません。
この問題点をあぶり出すのは、一人でやると大変でほとんどの場合は失敗してしまうでしょう。
しかし、就労移行支援サービスなら経験豊富な職員がサポートしてくれるので、安心して一歩ずつしっかりと進めていくことができます。
ですので、一人で何とかしようとせずに専門家の力を借りましょう。
次に行うべき一歩として、まずはウェルビーLPから資料を取り寄せて通えるか検討してみてください。
まとめ
聴覚障害があるとほとんどは断られますが、それでも働けるアルバイトはあります。
アルバイトに受かるには、①症状をしっかり伝える②働ける仕事内容のアルバイトを選ぶがコツ。
やってはいけないこととして、症状を軽く伝えてしまうと相手先に迷惑が掛かってしまいます。
コミュニケーションについては、現在では音声認識アプリがあるのでそこまで問題は起きません。
アルバイトが無理な方でも、Webライターなら自宅から仕事することが出来るでしょう。頑張れば、月収で10万円を超えることも可能です。
働くことが不安、アルバイトに受かってもどうしても続かないなら就労移行支援サービスを利用がおすすめ。
障害者のための 就職活動支援センター「ウェルビー」や【atGPジョブトレ 聴覚障害コース】
などが、聴覚障害者向けの就労移行支援サービスを行っています。
聴覚障害になるとアルバイトに受かるのは難しいですが、絶対無理ではありません。サポートやWebライターという代わりもあるので、そこまで悩まなくても大丈夫ですよ!