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聴覚障害者が新型コロナウイルスワクチン接種で不安な事とその解決策とは?

時事問題

記事を書いている人は、両耳とも感音性難聴で聴力100dBの聴覚障害者です。

新型コロナウイルスのワクチン接種が始まり、ハイペースで進んでいますね。しかし、聴覚障害者がワクチン接種を受けるとして、どうしても耳が聞こえないことから不安に思う事がいろいろ…。それは、コミュニケーションの問題で医師との会話や電話が使えないことから一人で予約できるかなど。

そこで今回は聴覚障害者がワクチン接種するなら、どのような問題があってどう対処すれば良いのかまとめました。なお、筆者は医療従事者ではありませんので、ワクチンの効果など医学的なことには記事で触れません。医学的なことは、国やWHOなど信頼できるサイトを参照してください。

新型コロナワクチン接種の流れ

まず、通常の新型コロナワクチン接種の流れを説明しますね。現在、ワクチンを優先で摂取できる人は、以下のような人です。

  1. 医療従事者
  2. 高齢者(令和3年度中に65歳に達する昭和32年4月1日以前に生まれた人)
  3. 高齢者以外で基礎疾患がある人・高齢者施設で従事されている人
  4. それ以外(上記以外の人もワクチン配給量など状況を見て順次接種していくとのこと)

普段から新型コロナウイルスに感染した人と接する機会が多い医療従事者と、高齢者や基礎疾患があるなどで重症化しやすい人が優先となります。

続いて、接種までの具体的な流れを書きますね

  1. 優先接種に当てはまる人は、住んでいるところから接種券が郵送されてくるので受け取る
  2. 電話やインターネットなどでワクチン接種の予約を行う
  3. 指示された接種会場へ向かう。接種券と保険証などで本人確認してから会場に入る
  4. 会場で問診票への記入や医師による予診を受けてからワクチン接種
  5. 30分以上の経過観察

全体的な流れは住んでいる地域により、微妙に変わるとのこと。不明な点があれば、住んでいる地域のコロナワクチン問い合わせ窓口に尋ねるとよい。

ワクチンは2回接種(1回目から3週間ほど期間を開ける必要あり)する必要があるので、上の流れを2回繰り返す必要があります。

注意点としては、接種券をもらっても予約しないと受けられない点ですね。接種券に付属する「ワクチン接種のお知らせ」に、予約の仕方など詳しく書かれているので必ず行ってください。

※参考サイト:厚生労働省の「接種についてのお知らせ」よりhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00218.html

聴覚障害者がワクチン接種の際に困ること

続いては接種までの流れを踏まえて、聴覚障害者が困る部分を確認してみます。管理人の耳の状態(感音性難聴で聴力100dB、会話はほぼ無理)からすると、以下のような感じです。

  • 耳が聞こえないので電話が使えず、一人で予約が難しい
  • 医師による予診があるが手話通訳士もいないのでコミュニケーションできるか不安
  • コミュニケーションの難しさから、副反応が出ても伝わらない可能性
  • 係員の声が聞き取れないので、会場でどう行動するべきなのかはっきり分からない

接種券を受け取っても予約をしないとワクチン接種を受けられませんが、電話が使えないので予約が少々困難になります。ただ、この点は電話以外にもインターネットやLineアプリが使えるので、そこまで大きな問題にはならないでしょう。

一番問題なのが、接種会場での係員や医師とのコミュニケーションです。係員や医師の声が聞き取れないので、接種の進行を妨げてしまったり医師による予診や経過観察で何かあったりしてもちゃんと伝わるか不安になります。

人によっては、伝えたいことがあってもコミュニケーションの困難さから黙ったままにしてしまうかもしれませんね。

聴覚障害者のワクチン接種までの不安を解決しよう

耳が聞こえないことで、ワクチン接種にいろいろな問題が出てくることが分かりました。こちらで、それらの問題にどう対処するべきなのか調査し自分の考えをまとめています。

ワクチン予約するならインターネット・Lineアプリ・FAXを使おう

基本的にワクチンの予約は、電話だけでなくインターネットでも受け付けています。インターネットの方は、スマートフォンかPCがあれば聴覚障害者でもできるので問題ありません。

Lineアプリも、多くの自治体で使用できるようです。こちらも、スマートフォンやPCからできるので、慣れているならLineアプリからでも良いでしょう。

なお、人によってはスマートフォンやPCはちょっと分からない…というケースもあります。

スマートフォンやPCが無理な人はどうすればいいのか調査してみたところ、聴覚障害者が予約しやすいようにFAXでも受け付けている自治体が結構ありました。

例えば横浜市のサイトにはワクチン接種のページに「聴覚障害者のある方へ」という項目があり、そこからFAX申し込みができるようになっています。ただし、聴覚障害者でスマートフォンやPCなどで申請ができない人が対象なので、インターネットで予約できるならそちらを使用してください。

回答もFAXで行ってくださるので、聴覚障害があっても安心して予約できますね。

※参考サイト:横浜市 新型コロナウイルスワクチン 聴覚障害のある方へ https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kenko-iryo/yobosesshu/vaccine/20210514_vaccine_fax.html

もしあれば接種会場に手話通訳士が常駐している所を使おう

一番不安なコミュニケーションは、手話通訳士が常駐している接種会場を選びましょう。ただし、自治体によっては、手話通訳士がいませんのでお住まいの地域はどうなのか確認してみてください。

例えば東京都の大田区では、聴覚障害者の専用接種会場を用意し手話通訳士も常駐してくださっています。

※参考サイト:大田区 新型コロナウイルスワクチン接種 聴覚に障がいのある方に対する配慮について(65歳以上の方)https://www.city.ota.tokyo.jp/smph/seikatsu/fukushi/shougai/topics/wakutinsessyu.html

手話通訳士が接種会場にいない地域の方や、そもそも手話が使えないケースもあります。こちらでも、ちゃんと対処法はありますので安心してくださいね。

手話ができる方なら、いつも利用している手話通訳士の派遣センターに連絡し遠隔で手話通訳できないか確認してください。近頃では新型コロナウイルス対策により、スマホを利用した遠隔での手話通訳をほとんどのところで受けることができます。

手話が使えない場合は、音声変換アプリやAI筆談機のような機器を利用しましょう。どちらも、スマホや機器を口元に近づけるだけで、音声を文字に自動変換してくれます。紙とペンで筆談するよりも労力もなく、はるかに早いのでおすすめ。

音声変換アプリはスマホにインストールして使用するアプリで、「こえとら」や「UDトーク」が有名です。どちらも無料で使用できるため追加出費がなく、手持ちのスマホを音声変換機に変えることができます。

音声変換アプリについては、以下の記事に利用方法や使用感など詳細に書いたのでぜひご覧ください。

「聴覚障害のコミュニケーション困難さをサポートできるアプリまとめ」記事へ

 

ガラケーしか持っていない、自分のスマホを相手に預けるのは嫌だという人は、「AI筆談機」を使用してください。AI筆談機とはソースネクスト社が販売している、音声変換の専用機です。

上の広告画像の機器が、そのAI筆談機になります。

2タイプありますが、そのうちポケトークmimiなら小型で持ち運びやすいので接種会場でも使用可能です。専用機ですのでガラケーとは別に所持できますし、スマホのように個人情報が漏れる心配もありません。

ちなみに、AI筆談機についても以下の別記事で詳細なレビューを行っています。

「【レビュー記事】ポケトークmimiで聴覚障害者でも雑談が楽しくなった」へ

自分から係員に聴覚障害者だと伝えて協力を仰ごう

聴覚障害は見た目では分からない病気なので、自分から言わないと伝わりません。それに、言わなかったことで、よく分からないまま行動して全体の進行を妨げてしまう可能性もあります。先に伝えて協力を仰いだ方が、接種もスムーズに進むので必ず伝えてください。

会場に到着したら身近な係員に話しかけ、耳が聞こえないことをはっきりと伝えます。この時のコミュニケーションは手話通訳か、無理なら音声変換アプリかAI筆談機を。

そして、具体的にどう協力して欲しいのか、聴覚障害者側からしっかりと伝えてください。係員側からするといきなり言われてもどう対応すればいいのか分からないので、余計な負担を掛けるばかりか的外れな対応をしてしまうかもしれません。

協力をお願いすることは、①呼ぶときは聞こえないので直接来て伝えて欲しい②音声変換のためスマホ・機器の近くで喋って欲しいの2点です。

音声変換するには、スマホや機器を口元に近づけないと音声を拾えません。対処法は係員にスマホや機器の近くで喋ってもらうことですので、あらかじめ聴覚障害者だと伝えて協力をお願いしましょう。

なお、係員や医師は忙しいので、あまりお願いし過ぎず終わったらちゃんとお礼を伝えてくださいね!

まとめ

今回の記事を書くにあたって色々と調べてみた結果、地域によって対応がかなり異なる点が気になりました。例えば記事でも紹介したように、東京都の大田区では聴覚障害者専用の接種会場を用意し手話通訳士も常駐するとかなり配慮してくださっています。

しかし、地域によっては聴覚障害者への配慮がない所もあり、管理人が住んでいるところはサイトに聴覚障害者向けの情報がありませんでした。

ワクチン予約はインターネットとLineアプリが使えるので大きな問題は無いと思いますが、接種会場で少々不安が残ります。

できれば、大田区のような対応が全国どこでも受けられるようになれば良いですね。時期はまだ分かりませんが、今後は若い人にも順番が来るはずですので今回の記事を参考にワクチン接種を乗り切りましょう!

 

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