" /> 【レビュー記事】ポケトークmimiで聴覚障害者でも雑談が楽しくなった | 町草のブログ

【レビュー記事】ポケトークmimiで聴覚障害者でも雑談が楽しくなった

ポケトークmimiで音声を文字に変換 便利なアイテム

この記事を書いている私もそうですが、聴覚障害になると周囲とのコミュニケーションに本当に苦労しますよね。もっとも、その周りの人もどうすればいいのか分からず大変だと思いますが…。

私の耳の状態は聴力100dBとかなり悪く、感音性なのもあって筆談を使わないとコミュニケーションが取れません。今まではタブレットやスマホに入れた音声入力アプリを使用していましたが、意外と手間があるので「もっとシンプルで手軽に使える専用機は無いか」と思っていました。

ある日、ソースネクスト社からメールが届き「AIボイス筆談機なるものをブログで紹介して頂けないか」と書かれているではありませんか。興味があったので、すぐOKしてお借りして実際に使用してみました。

AIボイス筆談機であるポケトークmimiを使用してみた感想は、「アプリよりも手軽にコミュニケーションできて、会話するのが楽しくなった」です。なぜそう思ったのか、これから説明していきますのでぜひ見てみてくださいね!

そもそもAIボイス筆談機「ポケトークmimi」とは?

ソースネクスト社からは、「ポケトークmimi」と「タブレットmimi」の2つのAIボイス筆談機が販売されています。

今回はこのうち、AIボイス筆談機「ポケトークmimi」の方ですね。(※タブレットmimiは別記事にまとめています 参考:タブレットmimiのレビュー記事へ

ポケトークmimiと箱

ポケトークmimiで出来ることは、「喋った言葉を文字にして画面に表示すること」だけ。とてもシンプルですね。

使い方は簡単で、まずは右上の横にある電源ボタンを押して起動。

次に下にある大きな丸いボタン(オレンジ色のマークのところ)を押しながら、ポケトークmimiに向かって話しかけるだけです。後はAI(人工知能)が音声を分析し、何と言ったのが文字で画面に表示してくれます。

なお、AIボイス「筆談機」ですので、ソースネクスト社から販売されている他のポケトークシリーズのように外国語の翻訳はできません。

ポケトークmimiを使って感じたこと

ソースネクスト様からお借りしたポケトークmimiを、1週間ほど使用しました。普段から使用することで、感じたことや使い心地をレビューします。

文字に変換する精度はかなり高くてびっくり

ポケトークmimiを使用してみて驚いたのが、音声→文字へ変換する精度の良さ。

ポケトークmimiで音声を文字に変換

管理人は小学生の頃までは聞こえていた中途失聴者なので、話すことはできます。ただ、滑舌が悪く、音声入力アプリでは上手く入力できないことがほとんど。

しかし、ポケトークmimiを使用してみると、なかなかの精度で読み取ってくれるので驚きました。もちろん、誤字や全然違う文字に変換されることもありますが、無料で使える音声入力アプリよりは正確な印象です。

実際に使用できる精度でしたので、家族とのコミュニケーションにさっそく利用してみました。ちょっとした雑談がほとんどですが、それでも「今日の夕食は何を作ろうか?」など気軽に話せるのは楽しいものです。

なお、使用していくうちに気づきましたが、発音が同じ単語は適切に表示されないことが多いようです。

ポケトークmimi同音異義の表示

上の画像は「この機械に向かって喋っていただけますか」と言いたかったのですが、機械→機会になっています。

この点は、人間なら文脈でどちらか判断しますが難しいので仕方ないですね。ただこのぐらいなら、簡単に推測できるので問題にはなりません。

ポケットに入るコンパクトサイズでも文字は大きく見やすい

実際に手に持ってみると、下の画像のようにコンパクトサイズ。3.97インチですので、スマホと同じくらいですね。

ポケトークmimiとiPadの比較

管理人が持っている、iPad(10.2インチ)と並べてみました。これで、どのくらいのサイズか伝わるでしょうか?

これだけ小さいと、「文字が見えにくいのでは…?」と不安になるかもしれません。しかし、実際に使用してみると、見えにくいとはまったく感じませんでした。

ポケトークmimiで音声を文字に変換

上が実際に話した言葉を、文字にして画面に映したところ。文字が大きいので、小型ディスプレイでもしっかり見えます。

老眼の両親に確認してもらいましたが、見えにくさはなくちゃんと見えてるとのことです。

変換スピードは早くストレスなく使える

ポケトークmimiの初期画面

電源を付けると、上のような画面に切り替わります。この状態で、下の丸いボタンを押しながらポケトークmimiに向かって喋りましょう。

ここでは、「初めまして、よろしくお願いいたします。」と話してみます。

ポケトークmimiで初めましてと表示

上の画像のように、「初めましてよろしくお願いいたします」とちゃんと表示されました。

変換されるスピードは1~2秒といったところで、まったく気になりません。

このように変換スピードが早いので待つ必要がなく、実際に会話しているのと近いテンポでコミュニケーションができましたよ!

長文の変換は画面内に収まらないので読みにくい

「ありがとうございます」や「今日の夕食は何が食べたい?」といった、文字数が少ない言葉なら問題なく表示されます。しかし、文字数が多すぎる長文を話すと、正確に変換されても画面内に収まらないので読みにくい点がありました。

全文読むには、スクロールする必要があります。

そうは言っても、普段の雑談でそこまで長い文章を喋ることはほとんどないので大丈夫でしょう。

ただし、大学の講義や何かの説明、ニュースでアナウンサーが原稿を読むなどなら、変換された文字が長過ぎて見えにくい時があるかもしれません。

もし見えにくい時は…

  1. 設定から文字を小さくして画面内に収まるようにする
  2. 一度に話す内容を区切って短く表示する
  3. 画面が大きいタブレットmimiを使う

タブレットmimiもお借りして利用しましたが、そちらは画面が大きいので少し長めの文章も問題なく表示されました。

「ひと言ごとにボタンを押す」は意外と気にならない

ポケトークmimiのボタン押したところ

ポケトークmimiは、ひと言ごとにボタンを押す必要があります。使用する前はボタンを押すのが大変で、使いにくいのではないかと思っていました。

と言うのも、音声入力アプリでも同様の仕様のものがあるのですが、ボタンが押しにくいので苦労した経験があるからです。

しかし、実際に使用してみると、ボタンが大きく押しやすい位置にあるので気になりませんでした。それに、ボタンの位置が一目で分かるので、「喋る時はそのボタンを押してください」と言えばすぐ伝わります。

アプリの場合は画面内に表示されていることもあり、年配の方などはボタンを押してくださいと言っても「え、ボタンってどれですか?」と困惑されることがあります。ポケトークmimiの方は実際にボタンが付いていて一つしかないためすぐ分かり、困惑されることがなくなりました。

それに、使用していくうちに、ボタンを押すことによるメリットも有ると分かりました。

複数人で喋っていると、うっかり同時に喋ってしまう事がありませんか?そういう時は音声が同時に入力されてしまうため、まず正しく表示されません。

ポケトークmimiを使用していると、ボタンを押す必要があるためどうしても一人ずつ喋ることになるので同時に喋ってしまう事がほぼなくなりました。いちいち一人ずつ喋ってくださいと頼むこともなくなり、気が楽になりました。

ちなみに、2021年春ごろの予定のアップデートで、ボタンを押さなくてもOKになるハンズフリー機能が搭載されるそうです。そうなれば、雑談はボタンを押す・会議や議論などではハンズフリー機能を使うなど状況に合わせたコミュニケーションが取れますね。

文字の大きさは簡単に変更できた

左上の三本線アイコンに触れると、設定の画面を呼び出すことができます。

ポケトークmimiの設定画面

設定の中に「文字の大きさ」と「画面の明るさ」があるので、見えにくい場合はそこから好みの設定に変更できます。

文字のサイズは小・標準・大の3つあって、それぞれ以下のようになります。

ポケトークmimi最小文字サイズ ポケトークmimi標準文字サイズ ポケトークmimi最大文字サイズ

左上が最小で少々見えにくいですが、右側の標準や下の大ならほとんどの方が視認できるのではないでしょうか。

よく使う文字を登録してすぐ呼び出せる

日常生活では、「おはようございます」や「ありがとうございます」のようによく使う言葉がないでしょうか?

そう言ったよく使う言葉は、あらかじめ登録しておくことですぐ呼び出すことが出来て便利でした。

ポケトークお気に入り一覧

やり方は、左上にある☆マークから行えます。(一つも登録してない状態だと☆マークは出ません)

ポケトークmimiお気に入り登録ボタン

まずはボタンを押した状態で、登録したい言葉を喋って表示させます。表示させた状態だと、右上に☆マークが出現。

ポケトークmimiお気に入り登録後

右上の☆マークに触れると、☆マークが黄色に変化。初期画面に戻ると右上に☆マークが出現しているので、それに触れると登録した言葉の一覧が出て表示させたい言葉を選べます。

履歴があるのはタブレットmimiだけかと思っていましたが、ポケトークmimiの方もお気に入り登録があるので便利に使えました。

日本語だけでなく英語と中国語(簡体字)もできた

ポケトークmimiのスペックを見ると、認識言語に日本語・英語・中国語(簡体字)と書かれているのを発見。

設定画面を見てみると、確かに認識言語という項目があり日本語だけでなく英語と中国語(簡体字)に変更することができました。

ポケトークmimi言語を設定しているところ

これは翻訳機能ではなく、英語なら「英語で話す→英語で表示する」という機能です。

ポケトークmimi英語 ポケトークmimi中国語

ですので、日本語を話す人だけでなく、英語と中国語(簡体字)を話す人もポケトークmimiを使うことができます。

なお、AIボイス筆談機にはもう一つタブレットmimiがありますが、そちらは日本語と英語のみに対応で中国語はできませんので注意してください。

ブラウザ表示で話す人が離れていても大丈夫

2021年2月18日のアップデートで追加された機能に、「ブラウザ表示」があります。

このブラウザ表示により、話す人が離れたところにいても使用することができるようになりました。

ポケトークmimiとブラウザ表示

この機能は、家庭向けというよりも会議や朝礼といった企業向けですね。

会議でポケトークmimiを使うなら、かなり面倒な手順が必要でした。というのも離れていると表示された文字が見えないので、喋る人の近くにいる必要があるからです。

ブラウザ表示を使えば、「ポケトークmimiだけを喋る人に渡して、聴覚障害者はノートPCかスマホの前にいればいいだけ」と楽になりますね。

この機能を使うには設定を開き、ブラウザ表示の項目に触れます。

ポケトークmimiのブラウザ設定画面

最初はオフになっているので、オンにしましょう。

そうすると、サイトのURL・共有番号・パスワードが出てくるので、後はノートPCやスマホ、タブレットでブラウザを立ち上げURLを入力。あとは、共有番号とパスワードを入力すればOKです

発言した内容はブラウザに表示され履歴も残るので、コピー&ペーストでメモ帳などに移し会議の記録としても使用できます。

ポケトークmimiブラウザで表示

なお、発言した内容は、セキュリティのため3時間で破棄するように設定することが可能です。

このブラウザ機能は、ポケトークmimiだけでなくタブレットmimiにも搭載されています。

両方で使用してみましたが、正直なところ会議ではボタンを押す必要がないタブレットmimiの方が使いやすいでしょう。

参考:タブレットmimiのレビュー記事へ

ポケトークmimiをマイクのように手渡ししていくのは手間ですので、真ん中に置いておくだけでよいタブレットmimiの方が簡単に使えます。

ただ、今後のアップデートでポケトークmimiもボタンを押す必要がなくなるようなので、そうなれば会議でも使いやすくなると思います。

インターネットへの接続が必要だけど通信費は2年間無料!

ポケトークmimiを箱の上に

ポケトークmimiは、公式HPに「クラウド上のAIを用いた」とあるようにインターネットへの接続が必要です。

接続する方法は、チェックしてみるとWi-Fi接続と最初から入っているeSIMによる4G通信の2つでした。

eSIMは、携帯電話で使われているものです。

4G通信は本来ならモバイル通信料が必要になりますが、ポケトークmimiは2年間はソースネクスト社が負担してくれるので無料となっています。

2年間の無料期間が終わったら?

延長手続きをすれば、月額1100円(税込み)で使用することできます。

延長しない場合は、残念ながらWi-Fi接続もできなくなるため継続して使うには延長する必要があります。

この辺りは微妙なところですが、最初の2年間は契約せずとも無料で使えるのは大きいですね。

ポケトークmimiとタブレットmimiはどちらが良いの?

ポケトークmimiとタブレットmimiを並べる

既に書きましたがソースネクスト社からは、ポケトークmimiとタブレットmimiの2つのAIボイス筆談機が販売されています。

公式HPでは、「ポケトークmimiは持ち運びに適したコンパクトタイプ」で、「タブレットmimiはボタンを押す必要がない据え置き型」と説明されています。

しかし、そうは言っても、例えば音声を文字に変換する精度は差がないのか?細かい機能の差はないのか?など気になりますよね。

実は今回ポケトークmimiだけでなく、タブレットmimiもお借りできましたので色々と比べてみました。

その記事は、以下のリンクから飛べますので購入を予定している方はぜひ見てどちらが良いのかチェックしてみてくださいね!

【比較レビュー】ポケトークmimiとタブレットmimiならどちらが良い?

無料で使える音声アプリとポケトークmimi・タブレットmimiはどちらが良いのか?

まとめ

ソースネクスト社から販売されている、AIボイス筆談機「ポケトークmimi」のレビュー記事でした。

実際に使用してみると、本当に高い精度で音声を文字に変換してくれるのでびっくり。滑舌が悪く音声入力アプリで音声が認識されないことが多いのですが、ポケトークmimiのAIは高精度のようです。

健聴者の両親にも使用してもらいましたが、喋るとすぐに文字に変換してくれるので好評でした。

正直に言うと今までは色々とコミュニケーションするのに手間があり、あまり家族と話すことはありません。しかし、ポケトークmimiならさっと出してすぐ使えるので、ここ数日は本当に会話が増えました。

1台3万円台と高額なデバイスですが、実際に使用してみるとそれだけの価値は十分にあります。

私と同じ聴覚障害者や身近に耳が聞こえない方がいるなら、1台持っておくと本当にコミュニケーションが変わりますよ!

タイトルとURLをコピーしました