今回の記事では、電話用の拡声器のおすすめを探してる人に向けて以下のことが分かります。
この記事を読むと分かる3つのこと
- 電話用の拡声器の費用や使い方などよくある7つの疑問
- 拡声器の選び方
- おすすめの拡声器
管理人も聴覚障害者ですからよく分かりますが、難聴や老化により聴力が低下し電話が聞き取りにくくなると大変ですよね。
現代では電話を使う機会は本当に多いので、例えばエアコンの故障時のメーカーへの修理依頼など用事を済ますのに苦労するようになります。
それに親類や友人などが遠方に住んでいる場合は、電話が主なコミュニケーション方法になっているケースもあります。
そういう場合では、電話での連絡ができないので疎遠になってしまうことも……。
まだ聴力が残っているなら、電話用の拡声器を取り付けることで聞き取れるようになるかもしれません。
今回はおすすめの拡声器をご紹介するだけでなく、徹底的に調べて不安に思う様々な疑問にも回答していますので是非ご覧ください。
電話の拡声器に関してよくある7つの疑問と回答
よく分からないからこそ、導入をためらってしまう方も多いでしょう。ですからまずは電話用の拡声器について、よくある疑問にお答えします。
疑問①:拡声器の導入すると費用はどのくらい掛かりますか?
ずばり、拡声器のみなら2000~3000円ほどで導入することが出来ます!
例えば既存の電話機には装着できないため、拡声器と一緒に電話機も新しく買うとします。
既存の電話機と拡声器用の新しい電話機を一緒に使うとして、具体的にどれくらい掛かるのか計算すると以下のようになりました。
旭電機化成 スマイルキッズ 電話の拡声器 III AYD-104:1921円
カシムラ 電話機 シンプルフォン NSS-07:1639円
ミヨシ 回線セレクタ 2分配 自動切換式タイプ:2770円(1つの電話回線に2台の電話機を繋げるようになる機械)
合計:6330円
※価格は、2022年1月18日時点でのAmazonでの価格です。Amazonの価格は日々変動しますので、ご注意ください。
電話の拡声器の良い所は、お金があまり掛からない点です。拡声器は安い物なら2000円前後で購入できますし、自分で取り付けられるので工事費なども一切かかりません。
もちろん、既にある電話機に拡声器を取り付けて使えるなら、他は必要ないので1921円で済んでしまいます。
たったこれだけの金額で、電話が聞き取りにくいという困難と電話を使うことへの不安が解消されますよ。
疑問②:拡声器を取り付けできる電話機はどのようなものですか?
拡声器を取り付けられる電話機は、本体と受話器がモジュラーケーブルで取り付けされていて抜き差しできるものです。
コードレスタイプや子機は一般的な拡声器は取り付けできませんが、専用の拡声器が販売されています。
残念ながら電話用の拡声器は、どのような電話機でも取り付けられる訳ではありません。ですから、ご自宅の電話機で使用可能なのかどうかよく見てから購入しましょう。
電話って数字のボタンが付いた本体からコードが伸びていて、その先に受話器がありますよね。
このコードがモジュラーケーブルで抜き差しできるタイプなら、拡声器を取り付けることができます。
逆に受話器にコードが付いていないコードレスタイプや子機は、一般的な拡声器は取り付けできません。
ただし、コードレスタイプや子機は拡声器が使えないのかというと、ちゃんと専用の拡声器が販売されているのでそちらを使用してください。
疑問③:自分で拡声器を取り付けられるか不安です
拡声器の取り付けは、ケーブルを抜き差しする・バンドで留めるだけなのでどなたでも簡単にできますよ!
回線工事も必要なく、拡声器は自分で取り付けることができます。
一般的な拡声器は、まず受話器に付いているケーブルを抜いて拡声器に差し込みます。ケーブルを抜いた受話器には、拡声器に付属する別のモジュラーケーブルを差し込み、そのケーブルのもう一方を拡声器に取り付ければ完成です。
拡声器のモジュラーケーブルを差し込むところですが、それぞれ受話器側と本体側に分かれていますので逆に差し込まないようにご注意ください。
バンド式の拡声器は、受話器のスピーカーのところに留めるだけです。ただし、隙間が出てしまうとハウリングという雑音が入ってしまいますので、隙間が出ないように留めてください。
設置が完了したら、電源が入っているか?そのメーカー独自の初期設定がないか?を確認。後は、家族にスマホで自宅に電話を掛けるようにお願いして音量を増幅できているかテストしてみましょう。
疑問④:拡声器を取り付けても健聴者の家族と電話を共同で使用できますか?
拡声器の電源を切れば通常の音量に戻るので、健聴者の家族と共同で使用できますよ!
ちなみに、電源のON/OFFは電源スイッチを押すだけなので簡単です。
家族の中で自分だけが難聴者だと、拡声器を取り付けたら健聴者にはうるさ過ぎて迷惑になるのではないかと不安になるかもしれません。
でも、拡声器は電源をOFFにすることで、通常の音量に戻せるので心配しなくて大丈夫です。
電源の切り方は、拡声器に付いている電源ボタンを一押しするだけなので手間もいりません。
疑問⑤:自宅にある電話機が取り付け不可の時はどうすればよいですか?
拡声器を取り付けできるシンプルな電話機が1600円ちょっとで購入できるので、新しく自分専用として用意してしまいましょう。
なお、低価格な電話機は、なんと電源が必要ないので災害時でも電話回線さえ生きていれば電話することができるメリットがあります。
拡声器の購入に当たって、一番不安なのが既にある電話機で使えるかどうかですよね。
普通の拡声器は、受話器と本体がモジュラーケーブルで繋がっていて取り外しできる電話機にしか使用できません。
もし既にある電話機が拡声器の取り付け不可だった場合は、取り付け可能なシンプルな電話機を導入するのがおすすめ。
なぜなら近年ではシンプルなタイプの電話機なら、1600や1800円など2000円以下で購入できてしまうからです!
シンプルな電話機とは、上の画像のようなものになります。
全てではないですが、シンプルな電話機は大半が「本体と受話器が取り外しできるモジュラーケーブルで取り付けられている」ので拡声器を取り付け可能となっています。
それから、こういった低価格な電話機は電源が必要ないため、停電時でも電話回線さえ生きていれば電話できるので災害に強いというメリットがあります。
電源が必要ないのは、電話回線からくる微弱な電流を動力としているため。電力が少ないので機能はシンプルですが、1台あると緊急時に便利ですよ。
疑問⑥:電話機を1つの電話回線で2台使用することはできますか?
回線セレクタなどと呼ばれる機械を使えば、1つの電話回線に2台の電話機を取り付けることが可能ですよ!
自動切替式の回線セレクタなら、取った方の電話に自動的に切り替えてくれます。
上で既にある電話機に拡声器を取り付けられないなら、低価格なシンプルな電話機を購入すると良いと書きました。
でも、シンプルな電話機は機能が少ないので、例えば既にある電話機はFAX機能があるのでそちらも使いたいという場合もありますよね。
そういう時は、回線セレクタ(※メーカーによって名称が異なります。)と呼ばれている機械を使えば、1つの電話回線で2台の電話機を繋ぐことができますよ。
回線セレクタは自動切換式と手動切替式の2つがあって、今回の用途なら自動切替式を使いましょう。
自動切替式は取った方の電話に自動的に切り替わるので、難聴者・健聴者のどちらも自分が使いたい電話を使えるようになりますよ。
ちなみに、手動切替式はあらかじめどちらの電話を使うか手動で決めておくというものですので、今回の用途には合いません。
疑問⑦:電話に拡声器を取り付けても効果あるのか不安です
効果が不安な方は自分の耳の状態をみて、それを補う機能を持ったものを選ぶと良いでしょう。
具体的な耳の状態への対応は、下をご覧ください。
①電話の音質が合わないので聞き取りにくい
対応策①:音質を変更できる機能を持った拡声器を選ぶ
②音量をかなり大きくしないと聞こえない
対応策②:できるだけ音量を大きくできる拡声器を選ぶ
③感音性難聴という病気で音量を上げても会話が聞き取れない
対応策③:これは管理人も同様の病気だからよく分かるのですが、聞き取れないのは病気の症状が原因ですので電話の使用は諦めてください。
もし電話が必要な場合は、チャットや手話で電話が掛けられる「電話リレーサービス」があります。
参照①:当ブログ記事「電話リレーサービスとは?聴覚障害者なら絶対知っておきたい便利なサービスです!」へ
参照②:当ブログ記事「感音性難聴で補聴器を付けても会話が聞き取れない時のコミュニケーション方法!」へ
拡声器を取り付ける際の不安として、「本当に会話が聞き取れるようになるのか?」という疑問も大きいでしょう。
無理だったのなら、お金も労力も無駄になりますからね。
効果あるかどうかは、この記事を書いている管理人としても読者の耳の状態なんて分からないので何とも言えません。
ただ電話を使おうとしているなら、ある程度の聴力は残っている方だと思います。
聴力が残っているなら音量を上げたり音質を変えたりすることで、また電話が聞き取れるようになるかもしれませんのでぜひ挑戦してみてください。
管理人も重度の聴覚障害ですので、以前まではコミュニケーションに不安しかなく人と関わることを避けていました。
しかし、音声入力アプリやポケトークmimiといったサポートしてくれる道具を使用したことで、今ではコミュニケーションが楽しくなると劇的な変化がありました。
その経験から、何でもではないですがプラスになる可能性があるなら、とにかく使用してみるのが一番だと悟りました。
電話の拡声器は工事も必要なく、わずか2000円ほどしか掛かりませんのでもし駄目でもそこまでダメージはありません。
それに自分が駄目でも同じ困難で悩んでいる人にあげて喜んでもらうとか、役に立たせる方法はありますよ。
電話用の拡声器の選び方は3つのポイントが重要!
電話に取り付けて使う拡声器は、いろいろなメーカーから販売されています。基本的な機能は一緒ですが、細かい点は違うので以下の3つの点に注目して選ぶと自分にぴったりな拡声器が見つかりますよ!
電話用の拡声器を選ぶ際の3つのポイント
①増幅できる音量の大きさはどこまで?
②音質の変更などその拡声器は必要な機能を持っている?
③予算内で購入できる?
拡声器は音を増幅させてくれますが、どのくらい増幅できるかはメーカーによって違います。
音の大きさはdB(デシベル)という単位で表記されている場合がほとんど。これは数値が大きいほど、より大きな音に増幅できるということです。
拡声器は、元の音量よりもだいたい30~40dBほど上げることができます。
できるだけ電話の音量を増幅させたいなら、40dBの拡声器を選ぶと良いでしょう。
なお、たまに「この拡声器は〇〇倍まで増幅できます」という表記の拡声器があります。この場合は、例えば30倍なら約30dBと判断してください。
続いて、その拡声器が持っている特徴で選ぶ方法もあります。
例えば、音量の問題もあるけどそれ以前に電話の音質が合わなくて、どうしても聞き取れないのが大きな原因というケースもありますよね。
そういう時は、音質を変更できる機能を持った拡声器を選ぶと良いでしょう。
この音質を変更できる機能とは、音を解析し高音や低音などを強調してくれる機能です。人によっては高音が聞き取りにくい、いや低音が聞き取りにくいなどありますので、耳の状態に合うように選択してください。
機能は他にも、着信があると光ったり大音量のブザーでお知らせ、自動電源OFFで電池の消耗を防ぐなどがあります。
最後は予算ですね。
拡声器は2000円前後がほとんどですが、中には7000円を超える高機能なタイプも販売されています。
正直に言えば、2000円前後の拡声器でも30~40dBほどまで音量を上げてくれますし、基本的な機能は付いていますので問題ありません。
ただし、音質を変更するといった機能は7000円くらいの高機能なタイプのみ搭載されていますので、もし機能を重視するなら予算も多めに確保しておきましょう。
このように3つの点に注目して選ぶことで、ぴったり合う拡声器が見つかりますよ!
電話用の拡声器おすすめ5選!
それでは、おすすめの電話用の拡声器を5選紹介します。
内訳は、モジュラーケーブルで繋ぐタイプ4つにバンドで留めるタイプ1つとなります。それぞれメリット・デメリットから特徴も列挙しましたので、自分の耳の状態を見て合うものを選びましょう。
一番人気でコスパ良い「スマイルキッズ 電話の拡声器 III AYD-104」
タイプ | モジュラーケーブルで受話器と本体に繋ぐ |
増幅できる音量 | 30dB |
電源 | 単三アルカリ電池×2 |
機能 | 別途ICレコーダー用意で録音できる |
メリット
- 低価格で2000円以下で購入できることも
- 大きな音量調整ツマミが付いていて通話中も音量の変更が行いやすい
- 拡声器の中でも人気があるので情報が集まりやすい
- 録音用の出力が付いているのでICレコーダーを用意すれば録音できる
デメリット
- 機能自体は、他社製と比べると平均的
- 機能がシンプル過ぎる
拡声器で一番人気あるのが、旭電機化成が販売している「スマイルキッズ 電話の拡声器 III AYD-104」です。
人気の理由は、使いやすさと低価格さ。
Amazonでの価格は2022年1月18日で1921円となっています。(Amazonの価格は日によって変動します)
増幅できる音量は30倍で、デシベルに直すと約30dBで十分にありますね。
大きな音量調整ツマミで、通話しながらでも音量を変更しやすくなっています。
健聴者の方が使う時は、電源を切れば通常の音量に戻るので安心。電源も右下にある細長い電源ボタンをおすだけで、簡単にON・OFFできます。
電源は単三アルカリ電池を2本使い、1日30分の使用として約2年もちます。
ちなみに、別売りのACアダプタを用意すると、電池ではなくコンセントに挿して使うこともできますよ。
機能が2バージョンから選べる「ELPA 受話音量増幅アンプ TEA-081 TEA-082」
タイプ | モジュラーケーブルで受話器と本体に繋ぐ |
増幅できる音量 | 30dB |
電源 | 単四アルカリ電池×2 |
機能 | 自動電源OFF・電池切れをお知らせ |
メリット
- 音量を大きくするだけでなく、着信を光る・大音量のブザーで知らせる機能付きもある
- 通常タイプも販売されているので、特殊タイプの2バージョンを好きに選べる
デメリット
- 大音量のブザーは家族や近所の迷惑になる可能性がある
朝日電器からも、ELPA(エルパ)というブランドで拡声器が販売されています。「受話音量増幅アンプ」という名称で、機能が違うTEA-081とTEA-082の2機種があります。
それぞれ解説していきますね。
まず、TEA-081は増幅できる音量は30dBで、自動電源OFFと電池切れになるとランプが光る機能を搭載。
続いて、TEA-082はTEA-081に、更に2つの機能を追加させたバージョンです。
その追加された機能とは、電話に着信があると上の方が光る+通常よりも大音量のブザーでお知らせしてくれる機能になります。
ブザーはうるさいので近所迷惑になる可能性がありますが、鳴らさないで光のみでお知らせもできますので安心ですよ。
電源は、どちらの機種も単四アルカリ電池を2本となっています。
どちらを選ぶかのポイントは、値段と光でお知らせしてくれる機能が必要かどうか。
TEA-081は2100円ほどですがTEA-082は、4400円ほどと倍以上の値段です(2022年1月18日のAmazonでの価格です)
それから光ってお知らせしてくれる機能ですが、電話機をいつも置いている場所によってはあまり効果がありません。
例えば部屋の中に置いてあるなら、光ると確かに分かりやすいでしょう。しかし、玄関など離れた所に置いてある場合は、光っても気づきにくいです。
ちなみに、難聴でも電話の着信をほぼ確実に気づくようにする方法は、下で紹介していますのでぜひご覧ください。
唯一音質を変更できる「Pioneer 電話 受話音量増幅器 TF-TA11-W」
タイプ | モジュラーケーブルで受話器と本体に繋ぐ |
増幅できる音量 | 約26dB |
電源 | 単四アルカリ電池×2 |
機能 | 音質を3段階で変更・突然の大きな音を防ぐ |
メリット
- 他メーカーにはない、音質を低音重視・中音重視・高音重視の3段階に切り替える機能付き
- 突然の大きな音をカットして耳を保護してくれる機能付き
デメリット
- 価格が7000円台と高め
- 音量が約26dBと他と比べて小さい
大手企業のパイオニアから販売されている拡声器で、「スマイルキッズ 電話の拡声器 III AYD-104」に次に人気があります。
音量は約26dBと他の拡声器よりも小さく、価格は7000円台と高価。
これだけ見ると、性能が低いのに高いと困惑するでしょう。
ところが、この拡声器は他メーカーにはない①音質を3段階で切り替え②突然の大きな音をカットして耳を保護という機能が付いています。
電話の音質が合わなくて聞き取れないというケースなら、パイオニアの拡声器を試してみる価値はありますよ。
この音質の変換は①低音重視②中音重視③高音重視となっており、小さいレバーで切り替えることができます。
もう一つの大きな音をカットですが、例えば通話中にペットの犬が突然吠えてその音が大きく耳が痛くなるという経験はありませんか?
この機能があれば、そういったシーンでも拡声器が大きな音をカットしてくれるので耳が痛くなることはありません。
増幅できる音量は40dBとダントツ!「ミヨシ 電話用拡声器 ZDSP-AM01」
タイプ | モジュラーケーブルで受話器と本体に繋ぐ |
増幅できる音量 | 40dB |
電源 | 単四アルカリ電池×2 |
機能 | 自動電源OFF・電池切れをお知らせ・極性設定スイッチ |
メリット
- 増幅できる音量は、約40dBと市販されている拡声器の中でトップ
- 幅広いメーカーの電話機に対応できる、極性設定スイッチが付いている
デメリット
- 極性設定スイッチは手動で行う必要があるので試行錯誤が必要なため大変
とにかく音量をできるだけ大きくしたいなら、ミヨシが販売している「電話用拡声器」がおすすめです。
増幅できる音量は、約40dBと販売されている拡声器の中でも特に大きめ。
もちろん、真ん中に付いているダイヤルを回せば音量を調整できるので、最大にせずちょうど良い大きさで使用できます。
機能では自動電源OFFと電池切れをランプでお知らせしてくれるの2つに、極性設定スイッチが付いています。
このスイッチはメーカーによって受話器の配線が異なるので、変更することでそのメーカーの配線にぴったりな設定にしてくれる機能です。
ただし、この機能は自動で行ってくれる訳ではなく、自分で合うようにスイッチを操作して設定する必要があります。
子機やコードレスタイプでも使用できる「旭電機化成 受話器の拡声器 AYD-105」
タイプ | バンドで留めるタイプ |
増幅できる音量 | 30dB |
電源 | 単五アルカリ電池×2本 |
機能 | 自動スタンバイ |
メリット
- バンドで留めるタイプなので、コードレスタイプや子機にも使用できる
- スピーカー部分に付けられるならスマホでもOK
デメリット
- 取り付けの際に隙間が出てしまうと、ハウリングという雑音が入ってしまう
コードレスタイプの電話機や子機でも使用できる、バンドで取り付けるタイプの拡声器です。
増幅できる音量は約30倍までとなっていますので、だいたい30dBですね。
受話器のスピーカーに、バンドでこの拡声器を取り付けるだけ。一応スマホでもスピーカー部分に取り付け可能なら、使うことができます。
自動スタンバイ機能が付いていて、無音で無振動な状態が1分続くとスタンバイ機能になり電池の消耗を防ぎます。
取り付けの際に調整できるように、クッションパットが付属。こういったバンドで取り付けるタイプは、隙間が出てしまうとどうしても雑音が入ってしまいます。
そのため、こういったクッションパットなども使用して、できるだけ隙間が無いように装着しましょう。
番外編:拡声器を取り付けできる低価格な電話と回線セレクタ
こちらでは、電話の拡声器を不安なく導入できるように番外編として①拡声器を装着可能なシンプル電話②回線セレクタをご紹介します。
1600円台で購入できる災害時にも強い「カシムラ シンプルフォン」
メリット
- 1600円台で購入できるとかなりの低価格
- 受話器と本体をモジュラーケーブルで繋いであるので拡声器も取り付け可能
- 保留やキャッチ、リダイアル、ハンズフリーといった基本的な機能は搭載
- 電話回線から流れてくる電気で動くので電源が不要
- 災害時も電話回線が生きていれば電話ができる
- 暗闇でもボタンが光るので操作しやすい
デメリット
- ディスプレイも無く電話を掛けるのみと機能がシンプル
- ナンバーディスプレイには当然対応していない
- 音量の調整が大・小のみと細かくできない
特に低価格で導入しやすいのが、カシムラが販売しているシンプルフォンでしょう。あまりに安いので評判も含めて念入りに調べたのですが、特に問題はなくびっくりしました。
受話器と本体をモジュラーケーブルで繋いであり、取り外しできるので拡声器も装着可能となっています。
それから電話回線からの電気で動いているので、電池やコンセントも必要ありません。災害時も電話回線さえ生きていれば電話でき暗闇でも光って操作できるため、災害用としての導入も良いかもしれませんね。
3件まで登録してワンタッチで掛けられる「オーム電機 シンプルシニアホン」
メリット
- 2000円以下で購入できる低価格さ
- 受話器と本体をモジュラーケーブルで繋いであり拡声器も取り付け可能
- 保留やキャッチ、リダイアル、ハンズフリーといった基本的な機能は搭載
- 3件までの登録した番号にワンタッチで電話を掛けられる
- 電話回線から流れてくる電気で動くので電源が不要
- 災害時も電話回線が生きていれば電話できる
- 通話中や保留中は赤いランプが付くので一目で分かる
デメリット
- ディスプレイも無く、電話を掛けるのみと機能がシンプル
- ナンバーディスプレイには当然対応していない
- 音量の調整が大・小のみと細かくできない
- ボタンが光らないので暗い所だと作業が困難
オーム電機が販売しているシンプルシニアフォンも、電源不要で低価格なのでおすすめですよ。
こちらのメリットは、3件まで登録した番号にワンタッチで電話を掛けられるところですね。
電力が必要ないタイプですが、ボタンが光らないので暗い所だと作業が難しく災害用としては少し微妙でしょうか。
2台の電話機を繋げられる「ミヨシ 回線セレクタ 2分配 自動切換式タイプ」
ミヨシが販売している、自動切替式の回線セレクタです。
自動切替式ですので、受話器を取った方の電話のみ通話できるようになります。取らなかった方の電話は、搭載されている秘話機能によって通話は聞こえません。
通話している電話機は、どちらなのかランプで表示されているので一目で分かります。
電源は、電話回線や電話機から配給されている電力を使用するので必要ありません。
なお、価格が安い手動切替式タイプと間違えないようにご注意ください。
IP電話ならこちら「ELPA ラインセレクター2口2芯用 IP電話対応」
IP電話を使っている方で電話を2台繋げたいなら、ELPAが販売しているラインセレクターを購入しましょう。
こちらは、IP電話に対応したバージョンです。
自動切替式なので、先に取った方のみ通話できます。もちろん、秘話機能も搭載されていますので、もう一方の電話に会話を聞かれる心配はありません。
ワイヤレスチャイムと組み合わせると着信が来れば光や振動で分かる!
難聴になると電話の着信音も聞き取りにくく、少し離れた所にいて着信に気づかないことがあります。
一応爆音の着信音で知らせてくれる拡声器もありますが、近所迷惑になる可能性もあるので気軽には使えませんよね……。
しかし、ワイヤレスチャイムという機器を使えば、光や振動でお知らせしてくれるようになるのでまず確実に着信に気づくようになりますよ。
ワイヤレスチャイムとは、ボタンやセンサーが付いている送信機とランプやスピーカーがある受信機から出来ています。
送信機のボタンやセンサーに反応があると電波を飛ばして、受信機が光るなどしてお知らせしてくれます。
このワイヤレスチャイムの中には、ボタンではなく周囲の音をキャッチできる音センサー付きのモデルも販売されています。
この音センサー付きの送信機を電話の横に置いておけば、着信に反応して受信機が光ったり振動したりするので着信が分かるようになります。
ワイヤレスチャイムについては、当ブログの以下の記事にかなり詳しく書いてあり音センサー付きも紹介しているので参考にしてください。
まとめ
今回の記事は、①拡声器の導入に関してよくある疑問と回答②電話の拡声器の選び方③おすすめの拡声器を紹介しました。
電話機用の拡声器は、記事中でも見たように安い物なら2000円前後で購入できると低価格です。それに、工事は必要なく、ケーブルを差し込むだけ・バンドで留めるだけと簡単に取りつけられます。
既にある電話機が使用できなくても、現在では2000円以下で購入できるシンプルな電話機があるので拡声器専用として2台で使用すれば問題ありません。
近年では聴覚障害をサポートしてくれる機器が、低価格で色々と販売されるようになっています。
聴力が落ちてしまったのはどうしようもないので、紹介したようなサポートしてくれる機械を使用して困難を解消していきましょう!