聴覚障害で耳が聞こえなくなったらどうすれば良い?経験者が贈るアドバイス

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聴覚障害になると困ること 聴覚障害者

聴覚障害を小学生の時に発症して管理人は聞こえなくなった

管理人は小学3~4年生くらいの時に、段々と両耳ともに聴力が低下しました。両親が言うには、医者から「聴力が落ちている原因は不明です」と言われたそうです。

補聴器を付けてある程度は聞こえるようになったのですが、聴覚障害は止まらずどんどん進行…。

中学生になると、重度の感音性難聴になりました。現在は聴力100dBで、感音性のため補聴器を付けても相手の声が聞き取れないといった状態です。

もし耳が急に聞こえなくなったらどうする?

何らかの原因でもし耳が聞こえなくなったら、ほとんどの人は混乱すると思います。管理人の体験も踏まえて、聞こえなくなってしまったらどうすれば良いのかアドバイスします。

対応するために自身の症状をしっかり理解しよう

まず自分の聴覚障害はどのようなものなのか、しっかりと把握することが大切です。というのも、聴覚障害は伝音性と感音性の2つがあって、それぞれ特徴が異なるので理解しておかないと適切な行動が取れません。

伝音性は、鼓膜までの外耳と鼓膜から奥にある内耳に問題があって、音が上手く脳まで伝わっていない症状。全員ではないですが、補聴器で音を増幅してあげれば、比較的に聞こえる聴覚障害です。

もう一つの感音性は厄介で、鼓膜から奥にある内耳と聴神経に問題がある症状になります。内耳は空気の振動である音を、電気信号に変えて聴神経に伝える役割があります。

ところが、内耳に異常が出るといくら音を増幅しても上手く電気信号に変換されないので、感音性だと補聴器を付けても聞き取りが難しくなります。

管理人も感音性難聴ですが、補聴器を付けた状態だと相手の声らしき音はかすかにするのですが、何と言っているのか判別できません。

ちなみに、伝音性か感音性かだけでなく、低音が聞き取りにくくなる方や高音が聞こえないといった違いが出ることがあります。

どの程度聞こえるのかごまかさずに周囲に説明する

 

聴覚障害になってしまったら、耳が聞こえなくなったことを周囲の人にはっきりと伝えてください。残念ながら聴覚障害は目に見えない病気なので、言わなければ理解されません。

特に感音性難聴の場合は、内耳と聴神経に異常があるので、補聴器を付けても会話が難しい点をしっかり伝えましょう。

管理人も経験がありますが、「補聴器を付けているのだから、健聴者と同じくらい聞こえるんでしょ?」と言われたことがあります。

そのような方に、もし感音性について言わなかったら「補聴器を付けているのになぜ聞こえないの!?」とギスギスするかもしれません。

もう一度お伝えしますが、一般の方は聴覚障害に伝音性や感音性といった違いがあることすら知らないのが普通です。

だからこそ、自分は感音性の方で、補聴器を付けても聞こえないよと伝えておくことが重要になります。

なお、説明が苦手な場合は、例えば上記の感音性難聴について説明した部分をスマホで表示して、読んでもらうと良いですよ。

耳が聞こえなくなると困ること

聴覚障害になると困ること

耳が聞こえなくなってしばらく生活すると、色々と不便なことに気づくと思います。例えば来客があっても、インターホンの音が聞こえないので気付かずに不在と思われる。

電車に乗ったら途中で止まったけど、アナウンスが聞き取れないので状況が分からずに不安になるといったことです。

聴覚障害者が日常的に困ることは、別記事の「聴覚障害になって日常生活や仕事で困った事は?」にまとめたのでぜひ一読ください。

聞こえなくなったらコミュニケーションをどうすれば良いのか?

聴覚障害とはコミュニケーション障害であるとも言われるほど、耳が聞こえなくなるとコミュニケーションに困ることが増えます。

人によって聞こえの程度は違うので難しい所ですが、今まで聴覚障害者として過ごしてきて思ったことを書いてみます。

自分だけのコミュニケーションを作るしかない

人によって、聞こえの程度が違うと書きました。管理人のように補聴器を付けても相手の声が聞こえず会話が難しい者もいれば、補聴器を付ければ比較的に聞き取れる方もいます。

そのため、聞こえの程度に合わせて、その人だけのコミュニケーション方法を作るしかないと考えています。

管理人の場合は、常に筆談用のメモ帳とボールペンを持ち歩くようにしています。また、近年は音声入力の精度が上がっていて、かなり実用的になってきました。

そこでスマホに音声入力ができるアプリを入れておき、相手にもスマホに向けて話してもらうことで負担が少なくスムーズなコミュニケーションができます。

管理人がしているコミュニケーション方法をご紹介しましたが、読者の方も聞こえの程度に合わせて、自分だけのコミュニケーション方法を作ってみてくださいね。

ちなみに、自分だけのコミュニケーション方法を作るにあたって、他の人とは違うので異質さを感じることもあると思います。

もともと耳が聞こえて普通に会話していた中途失聴者なら、なおさらでしょう。

でも、そもそもコミュニケーションは自分の意思を別の方に伝達する手段なので、伝われば良いのではないでしょうか?

何か言われても、耳が聞こえないのだから聴覚に頼らない方法で伝達しようとしているだけなので、何もおかしくなく気にする必要はありません。

孤独感を感じるは当然だから気にする必要はない

耳が聞こえなくなってしばらく過ごすと、孤独感を感じるようになるかもしれません。聴覚障害者の心理臨床〈2〉という本でも、聴覚障害者は孤独感を感じやすいと書かれていました。

コミュニケーションがうまくいかなくなるので、段々と話さなくなり孤立する。そして、どんどん孤独感を強めるというのがお決まりのパターンだそうです。

管理人も幼い頃から孤独感を感じていましたが、近年ではあまり気にしなくなりました。

そもそも聴覚障害者は自分一人だけ、後は全員健聴者という状況で孤独感を感じない方が無理でしょう。

ある時に反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」を読んでみたら、仏教では執着するから苦しむと考えるそうです。

なら、孤独は嫌だという思考に執着しているから、孤独感をより強く感じて苦しんでいるのでしょう。

本では執着はすべて悪い訳ではなく、仏陀も苦しみを無くすことに執着したからこそ、あれほど修行ばかりやっていたんだとも書かれていました。

そんなわけで、あまり孤独感に執着するのではなく、自分がやりたいことに執着してみたらとアドバイスします。

手話を覚えると活動範囲が広がるので覚えた方が良い

手話を使えると活動範囲が広がるので、特に聴力がほとんどない方は覚えた方が良いでしょう。

周りに手話を使える人がいないから、覚えても使う機会がない…というケースでも同様です。

というのも、手話を覚えることで手話通訳士に依頼して、相手の話を手話で聴けるようになります。

今までは健聴者の家族に付き添ってもらわなければ病院に行けないという状態でも、一人で気楽に行けるようになりますよ!

やはり手話の方が筆談よりも早いので、手話通訳士を雇う必要はありますが、相手にも負担なくコミュニケーションができます。

仕事はどうすれば良いの?

今までやってきた仕事を続けられるかどうかは、聞こえの程度と業務内容、会社の方々次第なので何とも言えません。

会社にどの程度聞こえるのかはっきりと伝えて、どうなるか様子を見てください。場合によっては、耳が聞こえなくても問題ない業務に変更してくれるかもしれません。

ちなみに、会社をクビになるのではないかと、障害の程度をごまかして伝えてしまうケースもよくあります。

しかし、ごまかしてしまうと、会社側も必要なサポートができず迷惑を掛けるばかりが人間関係がギスギスしてしまうのでやめましょう。

特に大型の機械を扱うような工場勤務だと、注意する声が聞こえないので事故に巻き込まれる危険性が増えます。

聴覚障害者でもできる仕事は「重度の聴覚障害者でもできる仕事はある!」で詳しく紹介しているので見てみてくださいね。

聴覚障害者によくある悩みを記事にしています

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