管理人も重度の聴覚障害者なのでよく分かりますが、耳が遠くなってくると日常生活で様々なことが困難になりますよね。
例えば、コミュニケーションで周囲が少し騒がしくなっただけで聞き取りが難しくなる、インターホンが聞こえなくて宅配便が受け取れない。
管理人は小学生の頃に聞こえなくなって以来、様々な問題を抱えていましたが今ではいろいろな便利グッズを使うことで解決してきました。
今回は、耳が遠い方に向けた「実用的な便利グッズ」を役立つシーンごとに27選ご紹介します。
耳が遠くなって困っていた方は、この記事を読めばどのような便利グッズを使えば自分が抱えている問題を解決できるか分かるでしょう。
耳が聞こえないと本当に生活が大変ですが、現在ではサポートしてくれる便利グッズも大幅に増えていますので活用していけば快適な生活ができますよ!
- 耳が遠い人におすすめな便利グッズ27選!
- 耳が遠いと本当に困る「コミュニケーション」に役立つ便利グッズ
- ①会話を文字で表示してくれる「ポケトークmimi」
- ②より大きな画面で文字が見やすい「タブレットmimi」
- ③「UDトーク」スマホ・タブレットで音声を文字として表示しよう
- ④「こえとら」音声変換から読み上げまでできる聴覚障害者サポートアプリ
- ⑤補聴器と違い音の方向や距離感が分かる「みみ太郎」
- ⑥「ソニー 首かけ集音器」は雑音カットやハウリング防止を自動で行ってくれる
- ⑦ワイヤレスイヤホン型の集音器「Olive Smart Ear Plus」
- ⑧耳が疲れにくいワイヤレス骨伝導イヤホン「会話用骨伝導イヤホン HA-5S」
- ⑨4000円ほどで買える激安集音器「アネックス 集音器」
- ⑩手軽に使える助聴器「聴六」
- ⑪低価格で導入しやすい助聴器「ボイスモニター」
- 耳が遠くて「テレビの音声が聞こえにくい」を解消できる便利グッズ
- 「電話を聞き取りやすく」してくれる便利グッズ
- 「インターホンや呼び声やノックの代わり」になる便利グッズ
- もしものための「防犯に使える」便利グッズ
- 耳が遠くても「決めた時間に起きられる」便利グッズ
- 「火災が起きたらスマホにお知らせ」してくれる便利グッズ
- 「ちょっとした筆談」に役立つ便利グッズ
- 耳が遠いと本当に困る「コミュニケーション」に役立つ便利グッズ
- 聴覚障害者が教える耳が遠くなったらまずこの3つを揃えよう!
- 耳が遠い人向けの便利グッズでよくある疑問と回答
- まとめ
耳が遠い人におすすめな便利グッズ27選!
耳が遠い人の日常生活で直面する問題を、解決できる便利グッズをご紹介します。分かりやすいようにシーンごとに分類していますので、目次より今困っている問題のところに飛んでご覧ください。
耳が遠いと本当に困る「コミュニケーション」に役立つ便利グッズ
耳が遠くなって何に一番困るかというと、やはり周囲の人とのコミュニケーションでしょう。人によってどのくらい聞こえないのかは異なりますので、軽度から重度まで難聴に活用できる便利グッズを集めました。
①会話を文字で表示してくれる「ポケトークmimi」
※上の画像をクリックすると、ポケトークmimiの公式サイトに飛べますのでご活用ください。
相手の声を読み取って、自動的に文字に変換して表示してくれる機械。管理人も使用していますが、これ1台あればコミュニケーションが激変しますよ!
メリット
- 音声を自動的に文字として表示できるので、テンポ良くコミュニケーションできる
- 音声→テキストの精度は、アプリも含めて一番正確(※町草が実験した結果)
- 小型なので持ち運びやすく、買い物や病院など出先で気軽に使える
デメリット
- スマホサイズなので、人によっては文字が見えにくいかもしれない
全く聞こえない管理人が導入して、コミュニケーションがとても良い方に激変したのがポケトークmimiです。
私以外の家族は健聴者なので、正直に言えばほとんどコミュニケーションはありませんでした。
しかし、ポケトークmimiを導入したことで、今では家族との雑談が本当に増えてコミュニケーションがどんどん楽しくなっています。
小型なのでポケットに入れておき、コミュニケーションの時はサッと出して音声を文字にして表示。
書く手間がないため負担が無く、話す方もストレスなく耳が遠い人と話せる驚異の便利グッズです。
それに、管理人は自分の声が聞こえないのでどうしても滑舌は悪くなりますが、それでも結構な確率で正確に読み取ってくれるので驚きました。
健聴者なら方言がかなり強いとかではない限り、大体読み取ってくれるでしょう。
なお、以前はポケトークmimiは会話の際にボタンを押し続ける必要がありました。
しかし、今ではハンズフリーモードが追加されているので、そばに置いておくだけでどんどん文字にしてくれるため、より使いやすくなっていますよ。
別記事「ポケトークmimiを聴覚障害者が実際に使ってレビュー!【 雑談が楽しくなりました】」を開く
ポケトークmimiとこの後に紹介するタブレットmimiですが、通信費などのために月額1430円が掛かります。
結構高いのですがコミュニケーションが本当に苦にならなくなるため、それだけ出す価値はあります。
②より大きな画面で文字が見やすい「タブレットmimi」
ポケトークmimiを大きくした、据え置き型の機械です。画面が大きいので、文字が見やすいのが特徴。公式ショップでは、ポケトークmimiとのセット販売もありますよ!
メリット
- 音声を自動的に文字として表示できるので、テンポ良くコミュニケーションできる
- 画面が大きく文字の大きさを最大にすれば、目が悪い方も読み取りやすい
- スイッチを入れたらボタンを押す必要なく、周囲の音声を拾ってどんどん文字にできる
デメリット
- 大きいので持ち運びには向かない
AIボイス筆談機「タブレットmimi」はポケトークmimiを、一回り大きくしたものですね。
老眼が進んでいるので、スマホの画面だと文字が小さ過ぎて読めません。
それなら、タブレットmimiの方が画面が広いためポケトークmimiより大きな文字を表示できるので、老眼が進んだ方にぴったりですよ。
ところで、サイズが大きいなら、ポケトークmimiより価格が高いと思いますよね。
実は、価格はポケトークmimiと一緒です。性能もそこまで差はありませんので、持ち運ぶことが多いならポケトークmimiを使い、自宅のみでの使用か老眼が進んでいるならタブレットmimiを選ぶと良いでしょう。
ちなみに、公式ショップではポケトークmimiとタブレットmimiのお得なセットが販売されていますので、どちらも使うならそちらを購入してください。
別記事「【レビュー記事】タブレットmimiを使えば聴覚障害者でも安心して会議に出れる!」を開く
③「UDトーク」スマホ・タブレットで音声を文字として表示しよう
無料で使える、周囲の音声を文字に変換してくれるアプリ。ポケトークmimiより精度は下ですが、日常生活で十分に使っていける性能です。
メリット
- 音声を自動的に文字として表示できるので、テンポ良くコミュニケーションできる
- 開始ボタンを1度押せば、止めるまで周囲の音声をどんどん文字にしてくれる
- 無料で使うことができるので試しやすい(無料版は30分までの制限あり)
デメリット
- 無料版はテキスト変換の精度が少々悪い
教育機関や病院など、様々なところで使用実績があるアプリです。
一番の特徴は、開始ボタンを押せばあとは止めるまで周囲の音声を拾ってどんどん文字にしてくれること。
他のアプリはひと言ごとに、開始ボタンを押す必要があるためコミュニケーションのテンポが悪くなってしまいます。しかし、UDトークにはそれがないので、テンポよく雑談することが可能になります。
なお、精度については管理人が無料版で試したところ、残念ながらポケトークmimi・タブレットmimi・こえとら・UDトークの中で最下位となりました。
ただし、この結果は無料版を使ったからだと思われます。実は有料版だと音声認識サーバーが法人向けに切り替わるので、より精度が向上する可能性があります。
そのため、UDトークを日常的に活用するなら、無料版ではなく有料版を使うと良いでしょう。
別記事「【聴覚障害者におすすめアプリ】字幕なし動画も分かるようになるUDトークレビュー」を開く
④「こえとら」音声変換から読み上げまでできる聴覚障害者サポートアプリ
聴覚障害者のサポートを、目的として作られたアプリです。無料で使えて、会話を自動的に文字にだけでなく読み上げなど多数の機能が付いています。
メリット
- 音声を自動的に文字として表示できるので、テンポ良くコミュニケーションできる
- 音声認識だけでなく、読み上げや筆談など多数の機能でサポートしてくれる
- 無料で使うことができるので試しやすい
- アプリの中でテキスト変換の精度が上位だった(管理人の実験による)
- 電波が通じない所でも使うことができる
デメリット
- 電波が通じない所でも使えるが、その場合はテキスト変換の精度が非常に悪くなる
聴覚障害者のサポートを、目的とした総合アプリです。
一番の大きなメリットが、無料で使えて音声認識の精度がかなり高かったこと。滑舌が悪い管理人の声でも、結構な精度で正確に読み取ってくれます。
さすがに有料のポケトークmimiの方が精度は上ですが、こちらは無料でここまで精度が良いのは驚きですね。
ただし、音声認識を使うには一言ごとにボタンを押す必要があるため、雑談の場合は少しテンポが悪くなってしまう点が残念です。
こえとらには、音声をテキスト化する以外にも読み上げから筆談など色々な機能も搭載。聴覚障害者なら役立つアプリですので、スマホにインストールしておきましょう。
ちなみに、一般的な音声認識アプリは処理をサーバーで行っているので、インターネットに繋がっていないと基本的に使えません。
ところが、こえとらは電波が通じない所でも精度は大幅に落ちますが使用可能になっています。
ただ、精度はかなり落ちるので実用的かというと微妙なところですが、災害時に備えておくという点でも使えるアプリだと思います。
別記事「【聴覚障害者におすすめアプリ】入力文字を読み上げてくれる「こえとら」レビュー」を開く
⑤補聴器と違い音の方向や距離感が分かる「みみ太郎」
※上の画像をクリックすると、みみ太郎の公式サイトに飛べますのでご活用ください。
耳の形を再現することで、音の方向や距離感が分かる集音器。補聴器でありがちな、呼びかけられてもどこにからか分からない問題が解決できます。
メリット
- どこから音が出ているか、どのくらいの距離かが分かるようになる
- 耳掛けタイプ・ポケットタイプ・本体集音タイプの3台がある
- 耳掛けタイプは1台で両耳とも使用できる
- 10日間の無料貸し出しがある
デメリット
- 公式ではなくAmazonで購入すると10日間の無料貸し出しが受けられない
集音器や補聴器を使っていて何か周囲で音がすると、どこから音がしたのが分からないことが多くて何度もきょろきょろしてしまう……。
これは、集音器や補聴器を使っていると、音の方向性や距離感が分かりにくくなるからです。
ところが、このみみ太郎という集音器は、音の方向性や距離感が分かる仕組みが搭載されているため人気になっています。
この音の方向性や距離感が分かるというのは、特殊なマイクや人工耳介(耳の形を再現したもの)によるもの。
このみみ太郎は、耳掛けタイプ・ポケットタイプ・本体集音タイプの3タイプあって、どれも音の方向性や距離感が分かるようになっています。
それから、一般的な耳掛けタイプは両耳に付けるため、通常は2台購入しなければいけません。しかし、みみ太郎の耳掛けタイプは、1台で片耳・両耳どちらも使えるという驚きの機能が付いています。
これなら、耳掛け式でも1台だけで済むので予算が少なくても大丈夫ですよ。なお、高度難聴までの対応となっているので、重度難聴の方は使えません。
聞き取れるか不安な方は公式サイトから10日間の無料貸し出しも行っているので、本当に聞こえるかどうか確認してみてください。
⑥「ソニー 首かけ集音器」は雑音カットやハウリング防止を自動で行ってくれる
大手ソニー製の集音器で、首に掛けて使います。特徴として雑音やハウリング防止など、様々な機能が自動で働き聞き取りやすくしてくれる点があります。
メリット
- 首に掛けておけるので、外出時にも使用できる
- 設定でイヤホンとスピーカーどちらから音を出すか選択できる
- 周囲の音声を聞き取りやすくするだけでなく、テレビ用のスピーカーとしても使用可能
- 周囲の雑音をカットし、ハウリング防止や自分の声を抑えるなど多数の機能を搭載
デメリット
- 価格が2万円台と高価
耳が少し遠くなって会話を聞き逃すことが増えて集音器を使いたいなら、まずはソニーの首かけスピーカーを使用してみてください。
2万円台と集音器としては高価な方ですが、それでも補聴器よりはかなり安く何より高度な機能がたくさん付いているのでそれだけの価値はありますよ。
首かけスピーカーは周囲の音声を拾って増幅してくれる集音器で、音が大きくなることで聞き取りやすくなります。
音は、本体に付いているイヤホンか本体自体から出すか2つから選択可能。
少し耳が遠くなってくると、周囲の雑音が少し増えただけでかなり聞き取りが難しくなることがありますよね。
しかし、首かけ集音器は雑音をカットしてくれるので、周囲が少し騒がしくても聞き取りやすくなる
ります。
他にも、ハウリング防止や自分の声が大きく聞こえ過ぎないように抑えてくれる機能があり、基本的に機械が自動的に行ってくれるので手間がありません。
数千円で販売されている集音器よりもはるかに高性能なので、集音器を使うなら手間が無く快適に聞こえるソニーの首かけ集音器が良いでしょう。
⑦ワイヤレスイヤホン型の集音器「Olive Smart Ear Plus」
※上の画像をクリックすると、Olive Smart Ear Plusの公式サイトに飛べますのでご活用ください。
見た目はただのワイヤレスイヤホンですが、集音器としての機能も持っています。スマホアプリから細かく調整して、自分の耳に合わせることが可能です。
メリット
- ワイヤレスイヤホン型なので軽く、装着感が気にならない
- 周囲の音を大きくしてくれる集音器の機能が付いている
- 雑音のカットなど色々な機能が付いている
- 100円で1週間のお試しができる
- 買い切りではなく、月額でのレンタルも可能
デメリット
- 月額でレンタルすることも出来るが価格が高め
「補聴器の見た目が嫌い」「耳掛け式だと装着感が気になる」そういった方は、Olive Smart Ear Plusという集音器を使ってみてください。
この集音器は、見た目は完全にワイヤレスイヤホンです。
ところが、集音器の機能が付いているので、Olive Smart Ear Plusを装着すれば周囲の音を大きくして聞き取りやすくしてくれます。
専用のアプリから細かい調整ができて、5分間の調整テストをすることで自分の耳に合った聞こえに。
現在、(2022年6月11日)100円で1週間借りられるキャンペーンを行っています。実際に借りてみて、聞こえがどのくらい向上するか試してみましょう。
⑧耳が疲れにくいワイヤレス骨伝導イヤホン「会話用骨伝導イヤホン HA-5S」
普通のイヤホンをずっと使っていると、どうしても耳が疲れてくるもの。そこで、こういった骨伝導のイヤホンを使って、疲れを軽減させましょう。
メリット
- 骨伝導の式の集音器
- 骨伝導式なので、耳の疲れを軽減できる
- 耳をふさがないため、1日中付けていても気にならない
- 大きな音がしても鼓膜を使わないので耳が痛くならない
デメリット
- 聞こえるかはその人の耳の状態に大きく左右されるので、装着してもまったく聞こえない人もいる
普通の集音器だと耳が疲れてしまう方は、骨伝導式のイヤホンを使ってみてください。
こちらは周囲の音を、骨伝導で伝えてくれる「会話用骨伝導イヤホン HA-5S」です。首に掛けて、両側から出ているイヤホンのようなものを耳に装着して使います。
会話用と付いているように、周囲の音を骨伝導で伝えてくれるイヤホン。このイヤホンの部分は3タイプあり、耳に当てる・耳たぶにクリップ・耳掛け。
長時間付けていても耳をふさがないため気になりませんし、大きな音がしても鼓膜を使わないので耳の痛みもありません。
なお、骨伝導によって聞こえるかどうかは、その人の耳の状態に大きく左右されます。本当に聞こえるかどうかは何とも言えませんので、試聴機レンタルを行っているため実際に借りて試してみると良いでしょう。
骨伝導についてですが、どのような難聴でも骨伝導なら聞こえる訳ではないのでご注意ください。特に難聴の中でも感音性難聴という病気は、残念ながら骨伝導でも聞き取ることはできません。
これは、耳の奥にある音を電気信号に変えて脳に流す、蝸牛という部分が損傷しているためです。
反対に鼓膜などに異常があり奥まで音が届きにくくなっているタイプの難聴なら、骨伝導を使うことで聞こえるようになる可能性があります。
⑨4000円ほどで買える激安集音器「アネックス 集音器」
集音器は一般的に5000円を超えて、1万円以上もする高価なものがほとんど。その中でも、アネックスは4000円ほどで買えて性能も良いので人気になっています。
メリット
- 販売されている集音器の中で、安く性能も良いとコスパ抜群で人気
- 雑音のカットといった最低限度の機能は付いている
- 左右別に音量を調整できるので、難聴の程度が左右で違う人も使いやすい
デメリット
- 雑音のカットが大雑把
予算があまりない方に、おすすめなのがアネックスの集音器。1万円を超える集音器が多い中で、アネックスの集音器は4000円ほどで購入することが可能です。
ここまで低価格だと問題ありそうですが、最低限度の機能にしてあるだけで使い方に気を付ければちゃんと集音器として活用していくことできますよ。
この集音器は、本体を持つかポケットに入れて使うタイプ。
低価格ながら最低限度の機能が付いていて、雑音をカットする機能も搭載されています。この雑音のカットは、高音の周波数をカットするというものでHiとLowのどちらかに設定するだけなので簡単です。
ただし、値段相応で大雑把なため、あまり期待し過ぎない方が良いでしょう。
音量の調整は左右別に行うことができるため、片耳だけ聴力が落ちている方にもぴったりですね。
⑩手軽に使える助聴器「聴六」
耳に当てると周囲の音が大きく聞こえる助聴器で、特に人気なのが聴六です。メリットは、聞こえにくい時だけさっと当てて使える手軽さですね。
メリット
- 電話の受話器のように、聞きたい時に耳に当てるだけと使い方が簡単
- イヤホンと違って耳に入れないので、耳が痛くならない
- 音量を抑制する機能があるので、突然何か大きな音がしても安心
デメリット
- 一度に片耳のみしか使用できない
- 価格が高すぎる
イヤホンをずっと耳に入れていて、耳が痛くて仕方ないという方は聴六のような助聴器を使うのも手です。
これは電話の受話器のように耳に当てると、周囲の音を増幅して聞き取りやすくしてくれる機械。
一般的な集音器のように耳に入れないので、耳が痛くなることがありません。それに、耳に当てる部分はイヤーパッドがあり柔らかいので、頻繁に使用していても大丈夫でしょう。
音を増幅する機能以外では、周囲で大きな音がしても音量を抑制して耳を守る機能があります。
使い方はシンプルで、電源を入れたら本体横にあるスライド式のスイッチで音量を調整し耳に当てるだけとなります。
注意点として、片耳のみで両耳で使うことはできません。
⑪低価格で導入しやすい助聴器「ボイスモニター」
助聴器は1万円を超えるものも多いですが、こちらは1万円以下で購入できる所が大きな特徴。携帯しやすい小型タイプで、出先にも持っていけます。
メリット
- 助聴器の中でも低価格なので導入しやすい
- 携帯しやすい小型なので、ポケットに入れて持ち運べる
- イヤホンも付いているので、両耳で聞くこともできる
デメリット
- イヤーパッドのようなカバーが無いので、頻繁に耳に当てると痛くなることがある
手軽に使える助聴器ですが、価格が高いといったデメリットがあります。
しかし、その中でも富士パックス販売から出ているボイスモニターは6000円台で購入できる低価格となっています。
さすがに低価格だけあってイヤーパッドなどは付いていませんが、周囲の音を大きくする基本的な機能はしっかりしています。
一番の特徴は、「1台で両耳で使うことが可能」な点です。
ボイスモニターはイヤホンを挿し込むことができるようになっており、イヤホンから聞くことで両耳でも使えます。
これによりテレビ視聴の際はずっと片耳に当てる必要はないので、腕が疲れずに助聴器でも楽々と視聴することができます。
耳が遠くて「テレビの音声が聞こえにくい」を解消できる便利グッズ
耳が遠くなってくると、テレビの音声が聞き取りにくくなります。そのため、ついつい音量を上げてしまい、家族からうるさいと言われてケンカになることも……。
そういった問題も、テレビ視聴に使える便利グッズを使えば解決しますよ!
⑫テレビの音声をすぐ近くから出して聞き取りやすくする「ソニー 手元スピーカー」
テレビの音声が聞き取りにくい時は、ソニーの手元スピーカーを使いましょう。すぐ近くから音声が出るので、聞き取りやすくなりますよ。
メリット
- テレビの音声を、すぐ近くから出すことで聞き取りやすくする
- 音声をより聞き取りやすくする、「はっきり声」機能が付いている
- スピーカー上部にリモコンが付いているので、離れた位置からテレビを操作できる
デメリット
- 価格が2万円前後と高価
耳が遠くなってテレビの音が聞き取りにくいなら、ソニーの手元スピーカーという便利グッズがあります。
このスピーカーからテレビの音声を流せるので、その名称の通りに手元に置いておけばすぐ近くから音がするので聞き取りやすくなりますよ。
ただ近くからテレビの音を流すだけでなく、音声をはっきりさせて聞き取りやすくする「はっきり声」という機能も付いています。
スピーカーの上部にはリモコンが付いていて、離れた位置からチャンネル変更や音量の調整が可能。
テレビ視聴の便利グッズを求めるなら、ソニーがデメリットがあまりなく多機能で聞き取りやすい音声にしてくれるのでおすすめです。
⑬特殊なスピーカーで聞き取りやすい音声に変換してくれる「ミライスピーカー」
テレビの音声を、聞き取りやすく変換してくれる特殊なスピーカー。距離で減衰しにくくなるので、離れた所でもはっきり聞こえるようになります。
メリット
- 距離で減衰しにくい音に変換し、離れていても聞き取りやすくしてくれる
- 聞き取りやすい音にすることで、音量を下げることができる
- 取り付けが簡単で、どなたでも利用できる
デメリット
- モノラルのみでステレオができないため音質が悪い
- 3万円近くと手元スピーカーの中でも特に高額
テレビの音声を、聴覚障害者が聞き取りやすい音に変換してくれると評判になっているスピーカーです。
こう言うと聴覚障害者が聞き取りやすい音声とは?と疑問に思うでしょう。
当たり前のことですが、テレビから離れるほど音源から遠くなるので音が小さくなって聞き取りにくくなりますよね。
ミライスピーカーは、距離があっても減衰しにくい特殊な音波に変換してテレビの音声を流してくれます。
距離で減衰しにくいので、すぐ近くにテレビがあるように聞こえるため難聴でも聞き取りやすくなるようです。
評判を見てみると聞き取りやすくなったことで「音量をあまり上げなくて済むので、健聴者の家族と一緒にテレビ視聴ができるようになった」との声が複数ありました。
なお、注意点としてステレオではなくモノラルしかできないため、はっきり言って音質はかなり落ちてしまいます。
ただし、テレビ側の設定でミライスピーカーから音を出しつつ、テレビからも音を出す設定にすれば音質の悪さはある程度解消できるのでお試しください。
「電話を聞き取りやすく」してくれる便利グッズ
耳が遠くなると困ることに、「電話が聞き取りにくい」も上位に来るでしょう。現代では電話がどうしても必要になりますから、使えなくなると本当に不便になります。
でも、電話を聞き取りやすくする便利グッズはちゃんとあるので安心してくださいね!
⑭「電話の拡声器 III」は電話の音量を上げて聞き取りやすくしてくれる
電話に取り付けるだけで、電話機が設定できる以上の音量に上げることが可能になります。
メリット
- 取り付けるだけで、最大で30倍まで音量を大きくすることができる
- 音量の調節ツマミが大きく、細かく設定できる
- 取り付けたら電源を入れて、音量を調整するだけと手軽に使える
- 価格が3000円前後と安いので導入しやすい
デメリット
- 取り付けできない電話機もある
電話で相手の声が聞き取りにくくて困っているなら、まずは電話の拡声器Ⅲを取り付けられないか確認しましょう。
お使いの電話機で設定できる音量の、最大30倍まで大きくして聞き取りやすくしてくれます。ただし、あまり音量を上げすぎると耳に悪いので、適切な音量で使用しましょう。
取り付け方は、電話機本体→電話の拡声器→受話器という形にモジュラーケーブルで繋げるだけ。
あとは電源を入れて、真ん中にある大きな音量調節ツマミで聞き取りやすい音量にするだけです。
注意点として、電話の拡声器Ⅲはどのような電話にも取り付けられる訳ではありません。
使えるのは、取り外しできるモジュラーケーブルで受話器が取り付けられているタイプのみです。
別記事「【聞き取りにくい時に!】電話用の拡声器おすすめ5選」を開く
もし電話の拡声器を取り付けられない場合ですが、今では2000円以下で購入できて取り付け可能なシンプルな電話機が販売されていますのでもう一台導入するのも手です。
ちなみに、一つの回線で電話機を2台使う際は、回線セレクタで2分配のものを使えば2台取り付け可能になります。
⑮取り付けが簡単にできる「自動でオン・オフ 受話器の拡声器」
受話器の音が出るところに、バンドで留めるだけと取り付けが簡単な拡声器です。スマホにも取り付ければ、音声を大きくして聞き取りやすくできます。
メリット
- 電話の受話器に直接バンドで取り付けるので、ほとんどの電話に取り付け可能
- スマホに取り付けて、音声を大きくすることもできる
- 自動で電源がオン・オフになるので、スムーズに使用できる
デメリット
- 隙間がないように取り付けないと、雑音が入ってしまう
電話の拡声器Ⅲが取り付けられない電話機をお使いの方は、こちらの受話器の拡声器を使ってください。
こちらは、バンドで受話器の音声が出るところに取り付けるだけなので、余程変わった形の受話器で無ければだいたいで使用可能です。
ちなみに、スマートフォンも音声が出るところに取り付けられるなら、音を大きくして聞き取りやすくできますよ。
自動で電源がオン・オフになる機能が付いているので、取り付けておけば後は受話器を取るだけでOK。
注意点として取り付けの際に隙間が出来てしまうと雑音が入ってしまうので、隙間を作らないようにご注意ください。
⑯光と音で電話の着信を知らせてくれる「Pioneer フラッシュベル」
着信音が小さくて聞き取れない時は、フラッシュベルを取り付けると光と大音量で確実に気づけるようになります。
メリット
- 電話が来ると光と大音量で知らせてくれる
- 壁に掛けることもできるため、見やすい位置に置いておける
- 光かベルの音か切換可能で、光だけ音だけもできる
- 電話機からの電源を使うため、電池が必要ない
デメリット
- 価格が少し高め
電話機の着信音が聞き取りにくく見逃してしまう事が多いなら、フラッシュベルという便利グッズがあります。
これは、着信が来ると光か大音量で知らせてくれる機械。フラッシュベルは耳が遠くなった方はもちろん、音を出すと困る職場などで活用されています。
使い方としては、電話に取り付けて着信が来たら光るか大音量のどちらか設定しておくだけ。電源は電話機から配給された電力を使うため、電池などは必要ありません。
電話機の着信音より大きな音なので耳が遠くなった方も聞き取れると思いますが、近所迷惑になる可能性もあるためその辺りは気を付けてください。
ちなみに同じ部屋なら光で気づくと思いますが、玄関など別のところに電話機があるなら見えないのでちょっと無理です。
大きな音が無理なら、下で紹介しているワイヤレスチャイムなら電話機が別室にあっても部屋に設置した受信機が光り出すので着信が分かるようになります。
状況に合わせて、フラッシュベルかワイヤレスチャイムか使い分けてくださいね。
「インターホンや呼び声やノックの代わり」になる便利グッズ
耳が遠くなってくると、日常生活ではインターホンの音が聞こえないので不在と思われることが増えてきます。また、呼び声やノックも聞こえないので、その点もかなり不便ですね。
でも、この後に紹介するワイヤレスチャイムという便利グッズを使えば、全て解決できますので1台は持っておくことをおすすめします。
⑰送信機の電源が必要ない「KULUSUPA ワイヤレスチャイム」
いろいろなワイヤレスチャイムがありますが、KULUSUPAは電池交換の手間がないのでおすすめです。電池の交換は後ろの粘着テープを剥がして、交換後にまた粘着テープを貼ると面倒なんですよね……。
メリット
- 送信機は押すときの衝撃で発電しているため、電池が必要なく電池交換の手間がない
- 価格が安めで受信機のみ複数のセット販売もあるので、必要な数を揃えやすい
- 光る部分が広いので、光っていることに気づきやすい
- 光の色が7色なので、視認性が高い
デメリット
- 受信機側はコンセントが必要なので、延長コードを用意する必要がある
インターホンの音が聞こえない、呼び声やノックも聞こえない、もしそういう状況でしたらまずはこのワイヤレスチャイムを導入してください。
ワイヤレスチャイムとは受信機と送信機に分かれていて、送信機のボタンを押せば電波を飛ばし離れた所にある受信機が光り出す機械。
つまり、インターホンの代わりに設置すれば誰か来たら光るので分かりますし、呼び声やノックの代わりとしても使用できます。
ワイヤレスチャイムを導入するなら、光っていることが分かりやすく電池交換の手間が無いこちらがおすすめです。
受信機の光る範囲が広く、7色になるのでこれが光っていればまず気づきます。
一般的なワイヤレスチャイムは受信機側はコンセントですが、送信機の方は玄関先に取り付けることが多いため電池になっています。
この送信機の電池交換が必要ないので、一旦設置したら後は落ちない限りずっと放置でOK。
もし電池交換が必要場合は、送信機の取り付けは粘着テープかネジを使いますが、電池交換には裏面を開ける必要があるので外す必要があります。
電池交換したらまた粘着テープなどで取り付けが必要と、本当に手間なのでこれがないのは楽ですよ。
ちなみに、玄関先に取り付ける送信機は1台で良いですが、受信機の方はよくいるところの複数個所に取り付けるとどこでも気づけるようになります。
送信機1台に受信機2~3台のセット販売もあるので、そういったセットを利用して必要な数を用意しましょう。
別記事「【聴覚障害なら必須!】光るワイヤレスチャイムおすすめ17選!」を開く
⑱強烈な赤い光で防犯にも使える「リーベックス ピカフラッシュ」
販売されているワイヤレスチャイムの中でも、特に強烈な光を出せるのがピカフラッシュです。これなら確実に気づく上に、人感センサーと組み合わせれば防犯にも使えます。
メリット
- 強烈な赤い光を出せるので、これならまず気づく
- 人感センサーの送信機と組み合わせることで、不審者を撃退することができる
- 光だけでなく音も出すことができる
- シリーズになっているので、他の受信機と組み合わせて使用可能
デメリット
- 電波の距離が室外見通し100mと少し短い
ワイヤレスチャイムを使っていて、光っていても気づくか心配という方という方はリーベックスのピカフラッシュを使ってみてください。
赤いLEDが28個も搭載されているのでかなり眩しく、恐らく市販のワイヤレスチャイムで一番光が強くなっているため確実に気づきます。
一般的なワイヤレスチャイムは、明るいうちだと光ってもそれほど目立たないので視力が悪い方だと確かに見逃す可能性はあります。
しかし、ピカフラッシュなら明るい昼間でも視力が悪くても確実に気づくでしょう。
ちなみに、人感センサーの送信機と組み合わせることで、防犯用としても使用できます。
誰かが家に侵入しようとしたら、ピカフラッシュが強烈な赤い光を出しつつ警告音が鳴るので空き巣も逃げますよ!
⑲音に反応して知らせてくれる「リーベックス 音・衝撃センサー ピカフラッシュチャイムセット XP4060」
何かしら音が出たら、光ってお知らせしてくれるワイヤレスチャイム。赤ちゃんやペットの横に設置し、何かあったらお知らせといった使い方ができます。
メリット
- 音を感知して知らせてくれる特殊なワイヤレスチャイム
- 赤ちゃんの泣き声を感知できるので、子育て中の聴覚障害者に大好評
- 強烈な光を出すピカフラッシュがセットになっている
- シリーズになっているので、他の受信機と組み合わせて使用可能
デメリット
- 特になし
居間と電話機を置いているところが遠いため、着信音が聞こえないし光でお知らせする機械も部屋まで持ってこれない……。
こういった時におすすめの便利グッズが、リーベックスが販売している音・衝撃センサーチャイムセットです。
これは送信機が音や衝撃に反応するセンサーになっているため、電話機の横に置いておけば着信音に反応して受信機が光るといった特殊な事が可能になるワイヤレスチャイム。
先ほど電話機に着信があると光る便利グッズを紹介しましたが、あちらと違ってこちらは無線となっています。
つまり、電話機は1階にあるけど、いつもいる部屋が2階にあるという状況でも大丈夫です。
他にも子育て中の聴覚障害者が、赤ちゃんの泣き声が聞こえないのでこちらを設置して対応するといった使い方をされています。
もしものための「防犯に使える」便利グッズ
続いては、防犯に使える便利グッズです。耳が遠いと不在と思われて、空き巣と鉢合わせといった危険性も……。
そういったことにならないように、下で紹介する便利グッズで対策しておきましょう。
⑳防犯に使える人感センサー付き「リーベックス 人感チャイム XP750A」
センサーの前に誰かいると反応して、光でお知らせしてくれます。これなら、誰か来たらすぐ分かるので、防犯用に活用できますよ。
メリット
- 人を感知して知らせてくれるので、防犯にも使用できる
- インターホンの代わりとしても使用できる
- リーベックス製なので、同じシリーズのものと組み合わせて使える
- センサーの感度を細かく調整可能なので、動物などに反応しないようにできる
デメリット
- 光る部分が少し狭く見えにくい
防犯はもちろん、認知症の方の徘徊防止などにも使えるのがこちらの人感センサー付きのワイヤレスチャイムです。
人感センサーなのでボタンを押す必要がなく、誰かが送信機の前に来ただけで反応し受信機が光ってお知らせしてくれます。
つまり、これを玄関に取り付ければ人が来るたびに分かるので、防犯にぴったりという訳です。
人感センサーの場合は感度が良すぎると、何か動物などにも反応してしまうことがあります。
しかし、リーベックスならセンサーの感度を細かく調整することができるので、何にでも反応してしまうを防げますよ。
ちなみに、リーベックス製ですので同シリーズの受信機と組みわせることが可能です。
別記事「聴覚障害者がするべき防犯対策をして安全な暮らしを手に入れよう!」を開く
㉑ドアや窓が開けられたら光でお知らせ「リーベックス 防雨型窓ドア開閉センサー XPN730A」
ドアや窓に設置して、開けられたら受信機が光ってお知らせしてくれます。ブザー音も出せるので、空き巣対策としてもおすすめです。
メリット
- ドアや窓に設置しておき、開けられたら光と音でお知らせしてくれる
- 音量を高めに設定しておくと、開けられたら大音量で鳴るので空き巣対策になる
- 認知症の方の徘徊対策としても使用可能
- リーベックス製のため、同シリーズの他の受信機と組み合わせて使用可能
デメリット
- 特になし
玄関だけではなく、窓から侵入されることもありますよね。
そういった窓から侵入されたケースでも、防雨型窓ドア開閉センサーを使えばすぐ気づいて逃げたり大音量でブザーを鳴らしたりして撃退することが可能になります。
防雨型窓ドア開閉センサーは、ドアや窓に設置して開けられたら電波を飛ばし受信機が光ったり音を鳴らしたりするワイヤレスチャイム。
こちらもリーベックス製ですので、他の受信機と組みわせて使用可能です。
例えば空き巣対策するなら、ドアや窓に設置しておき受信機を光+音にして音量も上げておく。誰かが侵入したら、受信機が光りつつ大音量でブザー音が鳴り響きますので驚いて逃げていくでしょう。
その上で、近所の人に「もしこれが鳴ったら空き巣ですので、警察に連絡してください」と伝えておけば対策はばっちりです。
人感センサーも同様の事ができますが、こちらは「ドアや窓を開けたら反応」ですので確実に空き巣を狙い撃ちすることができます。
ちなみに、自宅のドアに設置することで、認知症の方の徘徊を防止するといった使い方も可能ですよ。
耳が遠くても「決めた時間に起きられる」便利グッズ
耳が遠くなってくると、目覚まし時計の音が聞こえにくくなるので朝起きるのが大変になります。一応、大音量で鳴る目覚まし時計もありますが、さすがに近所迷惑になるので使い難いですよね。
しかし、大音量といった近所迷惑にならず、しかも確実に起きられる便利グッズがありますのでそちらを利用しましょう!
㉒「Miスマートバンド」なら目覚まし時計だけでなく睡眠計や血中酸素飽和度も測定できる
設定した時間に振動させることができるので、目覚まし時計やタイマーとして日常で大活躍しています。
メリット
- アラームを設定することで、好きな時間に振動させられるため目覚まし時計の代わりになる
- 振動のテンポや長さを自由に設定できる
- 睡眠計や歩数計、ストレスモニタリング、血中酸素飽和度など様々な機能が搭載
- スマートウォッチの中でも低価格で高機能とコスパが良い
デメリット
- シリコン製のバンドが1年ほどで切れてしまう
目覚まし時計が大音量過ぎて近所迷惑になってしまう時は、「Miスマートバンド」というスマートウォッチを使ってみてください。
設定した時間になるとアラーム音+振動してくれるため、近所迷惑にならず確実に起きることができるようになります。
なお、スマートウォッチはいろいろなメーカーから販売されていますが、その中でなぜMiスマートバンドなのかと思うでしょう。
Miスマートバンドをおすすめする理由は、低価格で導入しやすく聴覚障害者にとって便利な機能が搭載されているからです。
スマートウォッチによっては、せっかく買ったのに振動が短すぎたり弱すぎたりして起きられないケースも普通にあります。
しかし、Miスマートバンドは、自分で振動のテンポや長さを細かく調整出来る機能があるので安心。
もし初期の状態で起きられなかったら、設定から振動をより長くすれば大丈夫です。
このように朝起きられるようになって、睡眠計や歩数計、ストレス測定など多数の機能が付いて5000円台で購入できるので本当におすすめですよ!
なお、付属のシリコン製のバンドは1年ほどで破損してしまいますが、公式ではないもののバンドだけ1000円ちょっとで8個入りなど格安のセットがあるのでそちらを利用してください。
別記事「聴覚障害でも朝すっきりと起きる方法は振動と光の併用がベスト!」を開く
これまでMiスマートバンド6が最新でしたが、2022年最新モデルとしてXiaomi スマートバンド 7が5月24日に中国で発売されました。
6月14日現在、日本でもAmazonから購入できるようになっていますが、色々と高機能になった分だけ8000円近くまで価格が上がっていますのでご注意ください。
㉓枕の下に入れて時間になると震えてお知らせ「ADESSO ブルブルクラッシュ」
振動型の目覚まし時計の中でも、低価格で導入しやすいのがブルブルクラッシュです。枕の下に入れておけば、設定した時間になると震えて起こしてくれますよ。
メリット
- 設定した時間になったら震えるので、枕の下に入れておくと時間通りに起きられる
- 振動型の目覚まし時計の中でも価格が特に安く、2000円台で購入できる
- 小型なので持ち運びやすく、出先でも使うことができる
デメリット
- 寝相が悪い人は、ベッド下に落としてしまうことがある
目覚まし時計が聞こえない問題で、もう一つ振動型の目覚まし時計という便利グッズがあります。
これは、枕の下に入れておくと、時間になったら振動するので起きられるというもの。
ADESSOのブルブルクラッシュは、振動型の目覚まし時計の中でも低価格で導入しやすいのが特徴です。
結構小型なので持ち運びやすく、出先でも使用できますよ。
もちろん、振動するだけでなく音のアラームもあり、振動のみか両方を選ぶことが可能です。
注意点として管理人もそうですが、寝相が悪いとベッド下に落としてしまい気づかずに起きられない時があります。
㉔強烈な光で起こしてくれる「inti4s」
※上の画像をクリックすると、inti4sの公式サイトに飛べますのでご活用ください。
耳が聞こえない場合は、振動だけでなく光で起きる方法もあります。inti4sは強烈な光を出せるので、すっきりと目覚められますよ。
メリット
- 光で目覚める事により、セロトニンを整えることができる
- 明るさを10段階から選べ、暖色・白昼色の2タイプの明かりも用意
- 光だけで起きられない時に備えて、大音量のアラーム機能も搭載
デメリット
- 価格が高め
振動以外で起きられる目覚まし時計は無いのかという方には、inti4sという光で起きる目覚まし時計があります。
これは段々と明るくなってきて、時間になると強い光になるので起きられるという目覚まし時計。
メリットとしては光を浴びることで、セロトニンという神経伝達物質の合成がスタートするのですっきりと起きられるということ。
朝に起きた直後は、なぜかネガティブな事を考えたり憂鬱になったりしませんか?
管理人もそうだったのですが、原因を調べたところ「朝起きた直後が1日で一番セロトニンが少ないから」だそうです。
このセロトニンは心の安定に関係があり、実際にうつ病の方はセロトニンが少なくなってしまっていることが知られています。
セロトニンは光を浴びると合成がスタートするので、気持ちよく起きられない方はこういった光目覚まし時計を使うのも手ですね。
「火災が起きたらスマホにお知らせ」してくれる便利グッズ
火災が起きても、耳が遠くなってくると火災警報器の音は聞こえませんし人の叫び声や燃える音も聞こえないので避難が遅れてしまいます。実際に聴覚障害者が火災に気づかずに逃げ遅れてしまい、亡くなる事故もありました。
こういった火災に気づかないも、便利グッズを使えばすぐ気づいて避難できるようになりますよ。
㉕「Spolehli 住宅用火災警報器」を使えば耳が遠くても火災にすぐ気づける
耳が遠いと、火災が起きても聞こえず気づくのが遅れてしまうことがあります。Spolehliなら、ブザー音だけでなくスマホに連絡してくれるので確実に気づきます。
メリット
- 火災が起きたときに、ブザー音だけでなくスマホにもお知らせ
- スマートウォッチと組み合わせることで、確実に火災に気づくことができる
デメリット
- 価格が普通の火災警報器よりも高め
耳が遠くなってくると、火災に気づかずに避難が遅れてしまうという生命にかかわる問題がありますね。
一般的な火災警報器はブザー音でお知らせしてくれますが、このブザー音が聞こえないためです。
しかし、Spolehli 住宅用火災警報器なら、ブザー音だけでなくスマホにも連絡してくれるので気づいてすぐ避難することが可能になります。
なお、人によってはスマホの着信も、耳が遠いから気づかないかもという人もいるかもしれません。
この場合は、上で紹介したMiスマートバンドと組み合わせてください。
スマホアプリで設定しておくと、スマホに何か通知が来たら腕に巻いているMiスマートバンドが震えるので確実に気づくことができます。
別記事「聴覚障害者が火災で逃げ遅れないためにするべきこと」を開く
「ちょっとした筆談」に役立つ便利グッズ
最後に必須ではありませんが、ちょっとした筆談に役立つ便利グッズをご紹介します。
滑舌が悪くてうまく伝えられない時など、こういった便利グッズがあればすぐ書いて伝えられますよ!
㉖書いたらすぐ消せる磁気ボード「かきポンくん」
おもちゃにも使われている、ペンでなぞったところが黒くなる磁気ボードです。頑丈で壊れにくく、さっと書けてすぐ消せると筆談にぴったりですよ。
メリット
- 取り出してからすぐ書いてすぐ消せるのでちょっとした雑談に便利
- 手や周囲のものを汚すことが無い
- 電池なども必要なく、何度でも書いて消すことができる
デメリット
- 価格が少々高め
絶対に必要という訳ではありませんが、筆談をもっとスムーズに行う方法としてかきポンくんといった筆談器を用意しておくとよいでしょう。
こういった筆談器は、耳が遠い人の便利グッズとして昔から人気がありました。
今は音声認識で書かなくても機械が勝手に文字にしてくれますが、それでもうまく変換できない時などちょっとした筆談に大活躍します。
かきポンくんはおもちゃでもよくある、表面を付属のペンでなぞるとなぞったところが黒くなるボード。
中には砂鉄と液体が入っていて、ペン先に付いている磁石に砂鉄が引き寄せられるためです。
ノートと違って何度でも書いて消せるので、1台は持っておくと良いでしょう。
㉗書いたらボタンを押すだけで消去できる「ブギーボード」
黒い画面をペンでなぞると、なぞったところだけ別の色になるメモ帳。こちらも繰り返し使えて、ボタンを押せば全部消えるので筆談におすすめです。
メリット
- 取り出したらすぐ書けて、ボタンを押せば全消去できるので筆談に向いている
- 電源をON・OFFする必要がない
- 本体がかなり薄く軽いので持ち運びやすい
- 意外と価格は安め
デメリット
- 電池が必要なので、切れたら交換の手間がある
もう一つ筆談に使える便利グッズとして、電子メモパッドであるブギーボードがあります。
これは黒い画面をなぞると、なぞった所が別の色に変化するかなり薄くて軽いメモ帳。
ボタンをON・OFFする必要がないので、取り出したらすぐ書くことができるので筆談にぴったりです。
ボタンを押すと全部消すことができるので、磁気ボードのような感じで使えます。
磁気ボードとどちらが良いのかですが、ブギーボードは紙に書いているような感覚で書けるのが強みですね。それに、ブギーボードに限らず電子メモパッドは低価格という特徴もあるので、予算が少なくても大丈夫です。
最新版ではアプリと連動することで、書いたら画像としてスマホやタブレットに保存することができるようになりました。
聴覚障害者が教える耳が遠くなったらまずこの3つを揃えよう!
いろいろな耳が遠い人の便利グッズを紹介しましたが、数が多いのでどれを購入すればいいのか迷うでしょう。
そこで、実際に多くの便利グッズを活用している聴覚障害者である管理人が、耳が遠くなったら揃えるべき便利グッズをご紹介します。
基本的には耳が遠くなったら次の3つを優先的に揃えることで、コミュニケーションから日常生活を快適に送れるようになります。
- コミュニケーション用に、「ポケトークmimiかタブレットmimi」を1台。もしくは「UDトークかこえとらを入れたスマホ・タブレット」(軽度から中度までの難聴の方なら集音器でも可能)
- 目覚まし時計やタイマー用として「Miスマートバンド」
- インターホンや呼び声やノックの代わり、防犯にも使えると便利な「ワイヤレスチャイム」を1台(送信機は1台で十分ですが、受信機は2~3台あると非常に便利になります)
後は人によりますが、その方の耳の状態やライフスタイルに合わせて電話用の拡声器やテレビ視聴用のスピーカーといった便利グッズを用意すれば良いでしょう。
コミュニケーション用の便利グッズは、使いやすさと読み取りの正確さから1番はポケトークmimiかタブレットmimiです。
続いてアプリですが、UDトークは有料版ではないと精度に問題があり、こえとらはひと言ごとにボタンを押す必要があるのでテンポが悪くなる問題があります。
ですので、予算があればポケトークmimiかタブレットmimiをどちらか1台で良いので揃えることをおすすめします。
耳が遠い人向けの便利グッズでよくある疑問と回答
最後に、便利グッズを紹介するとよくある疑問にお答えします。どれを購入するか迷ったら、こちらも併読するとどれが良いのかはっきりしますよ。
集音器はどのようなものを選べばいいの?
集音器については、形状から見ていくと以下のような感じになっています。
- ポケット型
- 補聴器型
- ワイヤレスイヤホン型
- 首かけ型
- 助聴器型(片手で持って耳に当てて使う)
- 骨伝導型
このうち、【一番のおすすめは首かけ型】となります。次点でポケット型とワイヤレスイヤホン型ですね。
首掛け型をおすすめする理由としては
- 集音器としてだけでなくテレビ視聴用のスピーカーとしても活用可能なものがある
- 2万円くらいのものなら、雑音防止だけでなくハウリング防止など高性能なものが多く快適
- 補聴器型のように、2台揃えなくても1台で両耳とも使えるので費用が抑えられる
この3点となります。
正直に言えば、テレビ用のスピーカーはちゃんとした物を買えば2~3万円はかかるため、集音器と兼用にした方が費用を抑えることができます。
集音器は安い物もありますが、2万円くらい出した方が雑音防止はもちろんハウリングや大きな音がした時に自動で音量を下げて耳を守るなど高性能なので、快適にコミュニケーションできるでしょう。
安い集音器に付いているものは雑音防止機能くらいで、それも細かくではなく大雑把で自分で調整が必要と微妙です。
そのため快適にコミュニケーションしたいなら、集音器の費用はケチらずに2~3万円は出してください。
以上の事から、集音器を購入するなら個人的にはソニーの首かけ集音器がベストだと思います。
ソニー製は価格が高めではあるものの、高機能で自分で設定する必要はなく自動で雑音やハウリング防止など細かい点を行ってくれます。
それに、テレビ視聴用のスピーカーとしても使えるので、全体的に安上がりになりますよ。
逆に買わない方が良い集音器はある?
逆に買わない方が良い集音器は、「1万円以下で購入できる安物の補聴器型」ですね。
本物の補聴器は医療機器ですので病院での診断が必要な上に、両耳とも揃えると最低10万円前後はします。
それに比べて補聴器型の集音器は医療機器ではないので病院の診断は必要なく、価格も片耳で数千円で購入できるのが魅力。
しかし、1万円以下の集音器は本物の補聴器と比べて作りが甘く、ハウリング音がひどすぎてまったく使えなかったという方が大勢いらっしゃいます。
ハウリング音は増幅されスピーカーから流れた音が、再度マイク部分に入ってしまう事から起きます。
つまり、補聴器型の集音器のイヤーピース(耳に入れる部分)が耳にしっかりはまっていないか、本体からイヤーピースに繋がっているチューブ部分に隙間があって音が漏れているせいでハウリング音が起きています。
本物の補聴器ならハウリング音が起こらないように隙間がなく設計され、イヤーピースも本人の耳から型取りした特注品をしています。
1万円以下で購入できる補聴器型の集音器は残念ながら、この辺りがちゃんとしていないためどうしてもハウリング音が起きてしまいますのでおすすめしません。
ただし、補聴器型の集音器でも数万円はする高級タイプだと、ハウリングが起こらないようにちゃんと対策されていますので問題なく使用できます。
そのため、もし補聴器型の集音器を購入したいなら、個人的には「みみ太郎」をおすすめします。
みみ太郎の耳掛け式は5万円近くする高級タイプですが、さすがに作りがしっかりしてあるのでハウリング音はほとんど起きません。
それに、みみ太郎には補聴器にはない以下の2つの機能があります。
- 補聴器とは違って、音の方向性や距離感が分かるようになっている
- 耳掛け式1台で、両耳とも使うことができる
一般的な補聴器は、音の方向性や距離感が分からないので誰かに呼ばれてもその人がどこにいるのか分からないということが起きます。
しかし、みみ太郎は特殊な構造により、音の方向性や距離感が分かるように作られているため呼びかけた人がどこにいるのかすぐ分かります。
もう一つ、これもすごいのですが、耳掛け式1台に2つのイヤホンを取り付けることにより両耳で使用する事が可能です。
普通の補聴器なら2台で10万円ですが、こちらなら半額で両耳とも使えるのでお得ですね。
まとめ
耳が遠い方に向けた、便利グッズを27選紹介しました。
コミュニケーションを始めとして、テレビの視聴や電話が聞き取りにくい、インターホンが聞こえないなど耳が遠くなると困る問題に、ぴったりな便利グッズをそれぞれまとめてあります。
例えばコミュニケーションなら、集音器だけでなく会話を文字として表示してくれるポケトークmimiといった機械やUDトークなどのアプリ。
耳が遠いと言っても、どのくらい聞こえないのかは人によって違います。そこで軽度の難聴はもちろん、重度の難聴でほぼ聞こえない方にも活用できる便利グッズまで幅広く取り上げました。
近年では本当に聴覚をサポートしてくれる便利グッズが増えて、それぞれ性能も本当に高くなっています。
聞こえないと不便な事ばかりですが、どんどんグッズを活用して乗り越えていきましょう!